ギリギリまで ページ18
オレの胸に顔を埋めたまま
微動だにしないA。
もしかして、寝た?
顔を覗き込もうすると
ギュッとしがみつくように
抱きつかれた。
「寝たのかと思った。笑」
「起きてるもん。・・ねぇ、ジュノ」
「んー?」
「うん////」
「何だよ?笑」
「その声で、耳元で囁くの・・ダメ////」
「その声・・?って、いつもと同じだろ?」
「違う。さっき、耳元で・・」
・・ん?
さっき、耳元で言ったこと?
あーぁ!
ってか、そんなことで
そんなに照れてんの?笑。
・・くくくっ。
可愛い。
ダメとか言っちゃって。
本とは、オレの低めの声
好きなクセに。
照れるAがもっと見たくて
そっと、耳たぶにくちびるを寄せた。
くちびるが触れた瞬間
ピクンッと身体を震わせるAが
めちゃくちゃ可愛くて。
「もっと言って欲しい?・・好きだろ?」
さっきみたいに
低めの声でまた囁くと
「何か・・さっきと違う。笑」
クスクスと笑いながら
顔を上げた。
はっ?
・・何が、どう違うんだよ?
「何だよ、同じだろ?」
「うーん、何かね、違うの。でも、好きだよ、今の声も。ジュノの声すごく好き」
「なら、良いじゃん////ってか、声も、だろ?」
「うん。笑。そう、声も好き。・・あ、ジュノいつ帰るの?」
「昼前には、出る」
「えっ?!何か食べて行くよね?」
慌ててベッドから出ようと
起き上がったAの
腰に腕を回して
オレの腕の中へと引き戻す。
「いいよ。途中で何か買うから。それより、まだこうやっていたい・・」
やっと、会えたんだから。
ギリギリまで、こうやって
Aを抱き締めていたい。
「ジュノ」
「ん?」
オレの名前を優しく呼ぶ
Aのその声も、好き。笑
「ふふふっ。目がない。可愛い。その顔も好き」
「////目がないは余計だろ」
「そこが可愛いの、すごく。あっ、そうだ!最終回の日、そっちに行くね。一緒に見れる?」
「あ・・その日は、打ち上げがある」
「そうなの?じゃあ、違う日にしようかなー」
「いや、来いよ。早く帰るから。なっ?」
「え、いいよ。無理しなくて」
早速スケジュールを見始めた
Aの手から
スマホを取り上げた。
無理とかじゃなくてさ。
「いいから、来いよ。・・・会いたいんだよ」
ただAに・・会いたいんだよ。
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betty(プロフ) - はじめまして。最近ジュノの事が好きになりました。小説も楽しく読ませてもらってます。パスワードのついたものも読みたいので教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2022年8月31日 23時) (レス) id: 50ca44feb6 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - なつ?さん» お久しぶりです(^-^)なかなか更新出来ず、申し訳ありません(>_<) (2019年11月18日 23時) (レス) id: cbcad80ac8 (このIDを非表示/違反報告)
なつ?(プロフ) - ずっと楽しく読ませていただいています。続き期待しています! (2019年10月31日 20時) (レス) id: fc66c4ce63 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - はじめまして。すごく面白いので、全部読みたいです。パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月26日 16時) (レス) id: d52a303626 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - ももさん» お久しぶりです。長らくお待たせしてすみません(>_<)またボチボチ書き始めてますので、もう少しお待ちください(._.) (2019年6月26日 6時) (レス) id: cbcad80ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2018年5月29日 3時