ラブレターの行方 2

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放課後



帰り道にサッカー部を見ながら帰るのが



最近の私の日課だ



今日も北山くんは一生懸命ボールを追い



爽やかな汗をかいている



『はぁ〜今日もカッコいい』



「はいはい。カッコいいね
早くその気持ちに気づいてたら
今ごろ両思いだったのにねぇ」



呆れたように裕子が呟く



その時グラウンドから強い視線を感じた



思わず立ち止まる



「どうしたの？」



『なんか……………………』



そう言った時



強い視線の正体に気づく



マネージャーだ



遠くて表情は見えないけど



私にはわかる



確実に睨まれてる



なぜだか私も目をそらさず彼女を見た



「なに見てんの？ん？もしかして……」



マネージャーと私を交互に確認して



「うわっ、もしかしてバチバチしてる？」



その言葉に



『別にバチバチはしてないけど
私はあまりよく思われてないみたい』



そう言って彼女から視線を外しまた歩き出す



「こんな遠いのににらみ合い？取り合い？」



『別に取り合ってない！』



「でも睨んでたよね、たぶん」



『そんな気はするね………たぶん』



ニヤニヤする裕子



『楽しんでる？』



「楽しんではいないけど
ちょっとワクワクしてる！」



『ワクワクって楽しんでる時に使うんじゃないの？』



「そうかな？」



裕子は他人事みたいに笑って



「さぁ、帰ろっか」



と言った

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