百花繚乱《JUMP》

0-3 ページ6

あの後、犯人グループは逮捕され、男の子は警察に保護された。





やはり、犯人グループは“Marionette(マリオネット)”の組員だった。




現場の建物の中に、操り人形の絵がいくつか飾られていたのをモニターで見たし、そいつらも供述したらしい。





Marionetteは、日本に存在する犯罪組織の中で最も勢力が強い、史上最凶・最悪の組織。




規模が大きすぎるが故に、警察もなかなか組織上層部の情報を掴めないらしい。




実際に、パソコンに強い伊野尾も探ってみてはいるんだが、重要な情報はなかなか手に入れられない。


それぐらい、闇に包まれている。




・



「ただいまー。」



八「お、おかえり。」



晩飯の食材の買い物に行ってた年下組が帰ってきた。



山「今日は、大ちゃんが一人で警察の対応頑張ってくれたから、オムライス作りまーす。」




有「え！？よっしゃーー！！」




ｶﾞﾁｬ



伊「大ちゃんうるさい。」



ﾊﾞﾀﾝ





有「ごめん……」



薮「今伊野尾モニター室に籠って警察に提出する映像編集してるから。
次うるさくしたら雷落ちるぞ。」





有「はい……」





知「大貴ドンマイ。笑
じゃあ僕いのちゃんの手伝いしてくるね。」





薮「おう。









あ、裕翔。」





中「ん？」




薮「耳、大丈夫？
今日、能力使って耳鳴りとかなってない？」




中「全然大丈夫。」




薮「ならいいけど……。
依頼を完璧にこなすのも大事だけど、体壊したら元も子もないぞ。」




中「うん。分かってるから。」





皆お人好しだから、自分よりも依頼を優先して体を壊すことがよくある。

ちゃんと注意しておかないと…。





「全然大丈夫」って裕翔言ってたけど、顔色がいつもより少し悪いし、絶対耳がやられてる。





今回結構すんなり終わったし、カメラ転送させなかった方が良かったかな…






山「オムライス出来たよー。」




八「薮、いのちゃん達呼んで。」




薮「…分かった。」








ごめん…裕翔…

1-1 -Yuto main-→←0-2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す