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-回想-
気付いたら、薄暗くほこりっぽい物置みたいな一室で横たわっていた。
体が怠く、重い。
なぜここにいるのか。だけでなく、今までどんな生活を送っていたのか何も覚えていなかった。
分かるのは自分の名前とか誕生日とかそういうことくらいで、
＿過去の記憶は全て消されていた。
意識がはっきりしてくると、この空間に同じく横たわっている子がいるのに気付いた。
薮｢……伊野尾…？｣
記憶は無いのに、こいつの事は覚えていた。
＿こんな所に閉じ込められていたら、体がもたない事も。
重い体を起こし、這うようにして伊野尾のそばに寄った。
薮｢伊野尾、大丈夫か…？｣
伊｢……ん……、やぶ…？
…っ、どうして…ここに……っ｣
薮｢…分からない。ここは……？｣
伊｢ここがどこかは分からないけど、……俺たち売られるんだ。｣
薮｢は…？なにそれ…、早く逃げないと…、｣
ｶﾞﾁｬ
｢おい、今逃げるつったか、あ？｣
いきなり大人が2.3人入ってきた。
｢…調子乗ってんじゃねえぞ。｣
薮｢…うっ……はっ…うぁっ……｣
「おいお前、傷作るんじゃねえぞ。
特にこいつは高値で取引するんだからよ。」
｢ははっ、これくらい大丈夫だよ。
それに、そっちは病弱だからこんな手荒な真似する必要ねえし。｣
｢それもそうだな。
お前ら喜べ。あと数日すればここから出られるからな。それまで大人しく待っとけよ。｣
そいつらは下品な笑い声を響かせながら、ここから出ていった。
蹴られた腹部の痛みで上手く出来なかった呼吸も、ようやく調子を取り戻した。
伊｢薮、大丈夫…？｣
薮｢…おう…なんとか…、ﾊｧｯ……それより、この状況をどうするか考えないと…。｣
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Rare fruit(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！超のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2019年11月18日 7時) (
レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とても面白いです。これからどんなストーリー展開になるかとても楽しみです♪更新頑張ってください！ (2019年11月15日 23時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - やぶねこさん» ありがとうございます！とんでもなく遅い更新速度ですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
やぶねこ(プロフ) - 大学合格おめでとうございます！！これからのお話、楽しみです！！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 9dd53b3b35 (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - ☆奏JUMP☆さん» ありがとうございます！！更新何ヶ月も止めてしまい本当に申し訳ないですが、受験が終わったら更新再開するので、それまで気長に待ってて頂けたら幸いです。 (2019年8月20日 21時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rare fruit | 作成日時：2018年1月3日 13時
