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知念side
知「ねぇ、やっぱりこのやり方無謀なんじゃない?
見つかる気配もないじゃん。
伊野尾ちゃんが防犯カメラから探し出すの待つ方がいいと思うんだけど。」
有「俺にはそんな無責任なこと出来ねえよ。もしかしたら命が危ないかもしれないんだぜ?」
知「そうだけどさぁ。」
?〈知念?大ちゃん?俺、圭人。〉
インカムから圭人からの連絡が入った。
岡〈のりくん見つけた。いのちゃんに頼んで位置情報送ってもらったから。すぐ来て。〉
有「了解。
知念、とばすからしっかり掴まっとけよ。」
知「ちょっとー、僕の体幹ナメないでよ?」
とは言ったものの、掴まる手の力を少し強くした。
・
すぐその公園に着き、大きく手を振ってる圭人のところに降り立った。
岡「この中にいる。急いで入って。」
そう言われ、2人より先に中に入ると、背を向けてしゃがんだ雄也がいた。
知「雄也!」
雄也が振り向くと、その奥に子どもが2人いた。
高「知念、この2人診てくれ。
のりくんとひなこちゃん。」
知「分かった。圭人、のりくん連れてケガした所を水道できれいに洗い流してきて。」
岡「分かった。」
その間にひなこちゃんを先に診るため、そばに行き、手をかざして目を閉じ、能力でこの子の身体の状態を調べた。
知「この子…重度の肺炎を患ってる。
大貴、救急車呼んで。残念だけど、僕の能力では治せない…。」
有「分かった。」
高「…本当に、何も出来ないのか…?」
知「厳しいことを言うと、この子の命はあとわずか。病院でちゃんとした治療を受けても、長くは無い…。
だから、僕の能力を使っても回復出来ない…。ごめん…。」
高「くそっ……。そんなこと…。」
知「でもできる限りの処置はするから。これ、手伝って。ここ抑えて。」
高「分かった。ここか?」
知「そう。そのまま抑えてて。」
・
岡「洗ってきたよ!」
知「ありがと圭人。
雄也、僕が持ってるこれ代わって。
僕、治癒するから。」
のりくんもひなこちゃんも、身体にアザがいくつかあった。
このアザは確実に虐待によるもの。
虐待のアザや傷は大事な証拠だからまだ消せないけど、膝の酷いケガは、きっと必死に逃げてきた途中でのものだろう。
・
治癒が終わると、ちょうど救急車のサイレンが聞こえた。
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Rare fruit(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます!超のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2019年11月18日 7時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とても面白いです。これからどんなストーリー展開になるかとても楽しみです♪更新頑張ってください! (2019年11月15日 23時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - やぶねこさん» ありがとうございます!とんでもなく遅い更新速度ですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
やぶねこ(プロフ) - 大学合格おめでとうございます!!これからのお話、楽しみです!! (2019年9月29日 20時) (レス) id: 9dd53b3b35 (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - ☆奏JUMP☆さん» ありがとうございます!!更新何ヶ月も止めてしまい本当に申し訳ないですが、受験が終わったら更新再開するので、それまで気長に待ってて頂けたら幸いです。 (2019年8月20日 21時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rare fruit | 作成日時:2018年1月3日 13時