いなくなればいいのに… part3

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宏太side







…








…4cmかぁ




｢なんでここまで大きくなっちゃったんだろう…｣







ホントだよなぁ…







『何いってんの？そんなのすぐわかるじゃん


私が放置したからだよ』







…うん。





知ってる








…でも、だいたい患者さんはそういうこと言うから





それを救うのが俺ら医者のする事だから







手術して、切除して、成功させる







それが俺らの最低条件









今までならこんなこと悩まずすぐオペに踏み切ったのに


なんで俺はここまで躊躇するんだ？









ただ助ければいいだけなのに







何で？








｢…なんでｯ｣






｢宏太…？｣






｢なんでAなんだよｯ…なんで…？なんで…ｯ｣






なんでAなの…？








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『安心して大丈夫だよ…宏太にぃ』






A…？







は？







なにが大丈夫なの？







｢おい！それ、どういう意味だよ！｣





うんうん…






『だから、わざわざ宏太にぃが全部抱える必要ないってこと』









｢…？｣







…







……








………






……？？？








｢…まさか…それって｣







『さすが侑李にぃ


鋭いね。


まぁ、そういう事だよ。』








｢どういうこと？｣








俺さっぱりわかんねぇ…笑







『あとは侑李にぃに聞いたら？


私、これから忙しいので。』









A…







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｢侑李…どういうこと？｣







思ってたことを俺は口に出す







でも、侑李から出た言葉は全く期待してたものとは違うものだった。








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｢A…手術受けないつもりだ…｣







…








…









…








【その言葉＝Aは死ぬ】







なんでそんなこと考えるんだよ……

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