重岡くんと中間くんとデート中 ページ42
中間「Aちゃん」
トイレに立った私。
用をたして、軽くリップだけ塗り直して。
女子トイレの扉を開けて、席に戻ろうとしたところで目の前に中間くんが立ってた。
A「お、中間くんもトイレ？？」
中間「あー、おん。いや、ちゃう。……Aちゃん待っててん」
中間くんはそう言って、少し照れたように笑った。
中間「この後、って何か予定ある？」
A「この後？？…いや、特には何も。」
中間「そかー。良かったら映画でも行かへん？」
ふと考える。
中間くんとしげと一緒に映画…。
それって結構目立つのではないだろうか…。
さすがにこの2人が揃ったら変装していても、隠しきれないオーラがダダ漏れになる気がする…。
中間「あかん？」
う。そんな黒目がちの大きな、キラキラ輝く瞳にまっすぐ見つめられて。
断れる人なんているのかな…？
私はほぼ無意識に「ううん、いいよ。行こう」と返事していた。
中間「ほんま？！Aちゃん、何か観たい映画とかある？」
A「うーん…中間くんは何かある？」
中間くんは、パァッと顔を輝かせると、「じゃあ俺のおすすめでええ？」って。
目尻にしわを寄せて、くしゃっと笑う顔が可愛くて思わずキュンとする。
それから中間くんは「俺もトイレ行ってくるわ」と言って男子トイレに入った。
あれ。さっき「待ってた」と言ってたけど…。
トイレからたまたま出たタイミングが一緒だったわけじゃなくて私を待ってた、ってこと？
ちょっと不思議に思いながらも、しげが待っているであろう席に戻る。
席に戻ると、しげはボーッと。
何かを見ているわけでもなく。
ただボーッと前を向いていたけれど、私の姿を確認すると、おっ、という顔をした。
A「お待たせ」
重岡「ああ、おん！……あっ、と。淳太遅いよなー大きい方やなーきっと。」
ん？中間くんはそんな長い時間、席を外してるのかな？
あれ。トイレ。やっぱり、私が出てくるのを待っていたのだろうか…。
そんなことを考えながら、グラスに残っていたワインを飲み干した。
重岡「あのさー」
A「ん？」
しげの方を向くと、バチっと目が合う。
重岡「Aちゃん、この後って、なんか、ある？」
A「え？？この後？？」
重岡「お、おん。いや、特に何もなかったら、この後、買い物付き合ってくれへん？？」
あれ。さっき、中間くんは映画って言ってたよな…。
重岡くんと中間くんとデート中→←重岡くんと中間くんとデート中
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
JWJUMP(プロフ) - 続きがみたいです！更新お願いします！ (2019年8月28日 21時) (
レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - 更新お願いします！！続きがすごく気になる、、 (2019年8月11日 12時) (レス) id: 61cadefdc0 (このIDを非表示/違反報告)
JWJUMP(プロフ) - 更新頑張ってください (2019年8月3日 23時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅろ - 作者様の書き方がとても上手くて作品に惚れてしまいました！これからも作者様のペースで更新頑張って下さい、応援しています！ (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7922eae3f5 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - いつも楽しみに拝見してます。毎回ドキドキニヤニヤしてます。これからの展開がどうなるんでしょうか？私は紫ジャスミンなので…そっちを願います。これからも更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年6月11日 11時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏海 | 作成日時：2019年5月19日 5時
