小瀧くんに密着中 ページ15
のんちゃんが私をまっすぐな視線で見下ろす。
私はその視線を軽くそらした。
A「だって。仕事だから。好きとか恋愛感情とか一切持たないよ」
のんちゃんの表情は変わらなかった。
ふーん、って短い返事があっただけ。
なんとなく気まずくて。
私は、のんちゃんに背を向けて外の景色を見た。
小瀧「Aちゃん、ここやで〜」
電車を降りると、のんちゃんはさっきの会話なんて存在しなかったかのように満面の笑顔でお店に連れてきてくれた。
小瀧「こんちは〜」
「おお、今日はもう仕事終わり？」
店主かな。30代後半くらいのあごヒゲを生やしたおしゃれな男性が出てきた。
会話の内容から、のんちゃんがかなりの常連だっていうことが分かる。
店主「お！へー！望くんが女の子連れてくるなんて初めてだね」
なんだか嬉しそうに笑う店主に、のんちゃんも照れ笑いのような笑みを浮かべた。
店主「あっちの個室空いてるから、そこ使いな」
どうやら店主は私のことは彼女とか、そんな感じで受け取ったようで。
のんちゃんは店主にお礼を言うと、早々と個室の方に入る。私も後を追った。
のんちゃんがおすすめしてくれたメニューを注文して、それらの料理はすぐに出てきた。
A「ん！美味しーい！！」
小瀧「な！ここのパスタとピザは絶品やねん！それも俺が今、体つくりしてることも分かってくれててグルテンフリーなんやで」
そう言ってニコニコしながら食べる無邪気な顔は、どう見てもまだ子供で…。
小瀧、「あ、Aちゃん、ここ、ついてるで」
A「え？どこ？」
のんちゃんが自分の口元を人差し指でちょんちょんするから、私は自分の口元を人差し指で拭いた。
小瀧「ふはっ、ちゃう。ここ。」
そう言いながら正面に座っていたのんちゃんが少しだけ身を乗り出してきて。
私の唇の端に人差し指を当てると、「ほら」なんて言いながら、その人差し指をペロリとして。
その時ののんちゃんがやけに色っぽい顔をするから。
さっきの子供みたいな笑顔とのギャップにやっぱりドキドキする。
のんちゃんものんちゃんで、自分でやったことなのに照れてるのか。
少しだけ耳を赤くしたまま。私を見つめるから。
A「あは、ありがと…」
私は何も気にしてない風を装って、お礼言うしか出来なかった。
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JWJUMP(プロフ) - 続きがみたいです！更新お願いします！ (2019年8月28日 21時) (
レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - 更新お願いします！！続きがすごく気になる、、 (2019年8月11日 12時) (レス) id: 61cadefdc0 (このIDを非表示/違反報告)
JWJUMP(プロフ) - 更新頑張ってください (2019年8月3日 23時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅろ - 作者様の書き方がとても上手くて作品に惚れてしまいました！これからも作者様のペースで更新頑張って下さい、応援しています！ (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7922eae3f5 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - いつも楽しみに拝見してます。毎回ドキドキニヤニヤしてます。これからの展開がどうなるんでしょうか？私は紫ジャスミンなので…そっちを願います。これからも更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年6月11日 11時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏海 | 作成日時：2019年5月19日 5時
