どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

驚嘆 ページ46

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教室棟と屋外運動場を繋ぐ大きな門。

内側は渡り廊下のようになっており、自販機の灯りが辺りを照らしている。




その屋外運動場側の段差に腰掛け蹲る生徒が一人。
先程、部屋から飛び出してきたAである。






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しばらくして寮の方から2つの声が近づいてくる。




｢ったく、飲みたいなら自分で買いに行けっての｣
｢仕方ないだろ、じゃんけん負けたんだから｣




2人は自販機の前で立ち止まる。
釘崎にパシられている虎杖と伏黒だが、奥で蹲っているAには気づいていない。





虎杖｢えっとー釘崎は、コーラか｣
伏黒｢スプライトじゃなかったか｣
虎杖｢えー？そうだっけ。てか、こんな時間に炭酸飲んだら太るだろ｣





ふと、伏黒が運動場の方に目をやると





伏黒｢うぉっ！？｣


｢何っ！？｣
と虎杖も釣られて驚き、チャリンチャリーンと小銭が落ちる。




伏黒｢…A？｣



少しずつ近づき正体に気づく。



虎杖｢えっAセンパイ？｣





名前を呼んでも反応がなかったため、伏黒がAのトンと右肩をたたく。





『うわっ！？』





寝ているのかと思った伏黒だが、Aの反応を見る限りそういう訳では無さそうだ。




虎杖｢Aセンパイの大声初めて聞いた！｣




肩を叩いた伏黒の後ろからひょっこりと顔を出す虎杖に安堵の顔を浮かべるA。




『びっくりした、やめてよ』



伏黒｢いやこっちも驚いたんですけど｣


虎杖｢こんなとこで何してんの？｣




『……ちょっと、考え事』




伏黒｢こんな時間にこんな場所で、ですか｣


『……まあね』





普段からテンションの低いAではあるが、
いつもとは違う歯切れの悪い様子に虎杖と伏黒は顔を見合わせる。






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