どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

おひさまの匂い ページ41

Aside





｢ー！！｣
｢ーー！！！｣





パチリ



近くで聞こえる騒がしさに意識が浮上する。





｢あの時俺は正気じゃなかった！！｣
｢何を言っている！！虎杖(ブラザー)は中学の時からあんな感じだ！！｣
｢俺はオマエと同中(おなちゅう)じゃねぇ！！｣





窓から心地よい風がふいてカーテンが揺れる。





『うるさ』




上体を起こすと同時に、｢あっ起きた｣とパンダが入ってくる。その手には何やら四角くて平べったい箱が。




パンダ｢ピザ、食うか？｣




『ピザって…誕生日パーティじゃないんだから』とつっこむが、｢まあまあ｣と箱を開け始めるパンダ。




開けた箱をベッドの上に置くと椅子に座った。
漂ってきたピザの香りに、腹の虫が鳴いたので仕方なく食べ始める。





『うま』




パンダ｢まあでも、奇跡的に硝子サンの治せる範囲だったからよかったけど｣





そこで言葉を止めるパンダ。





『…なによ』




パンダ｢あの状況で俺に気づかれない出力で呪霊に"壱番"かけ続けてたのはどうかと思うな｣




『ばれてる』




パンダ｢悟が心配してたぞ｣




『あっそういえば棘』






パンダ｢Aさ




人のこと心配する前に、自分のこともっと大切にしろよ？ 守れるもんも守れなくなるぞ｣






『…珍しいじゃん、お説教なんて』




パンダ｢お前だけじゃねーよ

Aを庇って囮になった棘のこともちゃんと叱っといたから、Aからは叱らないでやってくれな｣




『…わかったよ』





パンダ｢俺も食っていい？｣




『うん』





許可が降りると、あーんと食べ始めるパンダ。





『…と』




パンダ｢ん？なに？｣




『……ありがと』




パンダ｢うわー珍しく素直、どうした？｣





からかったパンダの肩を思い切り殴っておいた。





パンダ｢いてっ！！｣






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