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44. ページ46

1年後___________
 

私は近接を強化しなければならなかった。

術式(呪霊たち)に頼らず、自分の力でも戦えるようにならないと、という事で小型のナイフを武器に体術を鍛えた。


現在、私の右腿にはナイフが5本入るホルダーがついている。




____あの一件から、悟は"最強"に成った。

反転術式を我が物にし、

以前はたまにしか発動しなかった術式反転「赫」を百発百中。出せるようになっていた。


私と傑も特級になり、私たち3人はそれぞれ任務に行くことが多くなった。


特に悟は1人で動いていることがほとんど。
私と傑は度々2人で任務を任されることがあるけれど。


みんなで集まって飲む、なんて事はめっきり無くなってしまった。

私たちももう3年生だ。


以前傑と同じ任務の時に聞いたことがあった。

『傑も、やっぱり卒業後は高専に残るの?』


やっぱり、と聞いたのは過去の殆どの高専生が辿る進路だった為だ。


以前悟に聞いた時も、硝子に聞いた時も、
今のところその予定だ、という返事が返ってきた。

私も例外ではない。


だけど、その時傑は

傑「...どうだろう、まだわからないな。」
と寂しそうに笑った。




そんなことを思い出しながら
今日も私は呪いを祓う。

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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