4話 ページ6
「っ、と、というわけで……
今日から教師、催馬楽Aです……」
「先生全然わかんねぇ」
真顔で顔の前で手をピラピラ振るこの少年、
虎杖悠仁。
宿儺の指を食った変人。
この前私に手を伸ばしてきた少年。
そんなことは今どうでもいいんだよ！
私は叫びたくなって慌てて口を抑えて、
見なくても伝わってくる
例の銀髪からの熱烈な視線をシャットアウトした。
「……この前会った人よね？」
「はぁい」
「先生の知り合い？」
虎杖が軽々しく口にするそのセリフ。
頼むからやめろおい。
勤務初日に殴り殺されたくはない。
「んー、大事な人？」
「えっ」
「えっ」
「えっ」
「え゛」
私の想いに反するようにして紡がれた甘いセリフ。
揃って楽しそうな顔をうかべる3人。
若い子ってこういう話好きだよね、
私も好きだよウンスキスキ……
それが大事なヤツに向ける視線か？！
むしろその人を殺した仇に向ける目じゃない？
みんなちゃんと五条さんの顔みてる？？
「彼女？！」
すっげぇ嬉しそうなのは釘崎野薔薇ちゃん。
頼むから真実を見てくれ。
「先生にもそんな人が……」
伏黒恵くんしっかりして。
そんな顔だけ野郎に
ちゃんとした彼女がいると思う？
絶対ワンナイトだよこいつは。
「だからあの時捕まえろなんて言ったのかぁ」
「なんでぇ彼女捕まえるんだよおかしいだろ……」
もう頭が痛くなってきて
私は思わず声に出して突っ込んでいたのだった。
「じゃあ、またあとで……」
「バイバイA先生！」
苗字で呼べよコラと言いたいところだが。
催馬楽はダメだ……可愛くないし……
呼びづらいし……長いし……
最近の子はコミュ力高いなぁ。
なんて思いながら部屋をあとにした。
したかった。
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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます！！とても励みになります！これからも是非ともよろしくお願い致します！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです！！全てが好きです！！更新頑張れぇぇぇぇぇ！！！！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よく骨を折る田中 | 作成日時：2020年5月23日 18時
