本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ9)

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episode8 ページ9

｢はあァ！？お前何言ってんだ！？｣

ルシ｢…………レイは元々あんなに怯えたりするようなやつじゃなかった。感情がなかった。元に戻すにはお前が手伝ってくれたらきっと、と思ったんだ｣

｢お前、妹を売るってか？｣

ルシ｢俺は、そうやって言われて、親父に実験道具として売られたからな。この気持ち、妹にも少しは味わってほしくて｣

俺が“実験道具”と言ったとき、男が反応した気がした。

ルシ｢まぁ、八つ当たりだな。で、どうする？行くか？｣

男は少し黙った後、鎌を背負ってついてこいと言うように歩き出した。俺はそれについていく。

ルシ｢付き合わせて悪いな。あんた、本当はここに留まらなくちゃいけねぇのに｣

｢ふんっ、俺はお前の提案に乗ったんだ。それに、お前よりあいつの方が殺しがいありそうだしなァ｣

ルシ｢そうか。そういえば、名前は？｣

｢………ザックだ。お前は？｣

ルシ｢ルシファー･ガードナー………エレベーターは起動してある。乗るぞ｣

ザック｢あぁ、そうだな｣

そうして俺達はB5へと上っていった。もう少しでつくと言うときに遠くの方からレイの叫び声が聞こえた気がした。