本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ32)

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俺達はとりあえず、次に進むときに休めるところはないかを見るために、最初開いてなかった扉の前へ行き、その扉を開けた。

キャシー『あの状況から出てきちゃうなんて、ちょっと予想外ね！

うふふ、すごーい！憎らしいけど賞賛してあげる！

サービスに扉も開けちゃった♪』

エディ「なにはともあれ、出たんだから当然でしょ！」

キャシーの高笑いが響き、放送は終わる。

ザック「くっそ、舐めくさりやがって……！」

エディ「いやまぁ、キャシーについてはいつも通りのことなんだけど…とりあえず、先に進もう。レイチェルをいつまでもここに居させられないよ。一番危ないんだから、このフロアが」

そう言って、エディは扉を開け、廊下を進む。俺達もエディに続き、廊下を進む。

エディ「レイチェル！ここに休めるところがあるよ！ここなら監視カメラには映らないから、安心して休めると思う！」

レイ「ありがとう、エディ」

俺はその場所に座り、深呼吸をした。

さすがに痛覚が機能しなくても、身体に影響が出る。目が霞むわ、体に力が入らなくなるわ…。

おかしいな、俺はキャシーの言う通り、化け物のはずなんだが……所詮は化け物になりきれてないのか……。

ザックとレイ達が何か喋っているのが聞こえる。

だけど、俺は重くなるまぶたと遠のく意識から、眠りについた。