本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ27)

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episode26 ページ27

キャシー『はぁい、ごきげんよう！こちらは、罪人向けのビデオとなっておりまぁす！

ただいまより、罪人の方にご説明させていただきまぁす

この部屋の処刑は、ちょっと贅沢につくっておりまぁす。密閉性の高い室内で、外に空気をもらしません。もちろん窓ガラスも強化ガラスで、叩いても割れません

そんな室内に、素敵なものが充満しまぁす！

それは、罪人を優しく死に至らしめてくれる特製の…………毒ガスです♪』

その瞬間、部屋中にサイレンの音が響き渡る。見ている方向が赤く点滅し出す。

キャシー『そうそう、もちろん脱出方法がないわけではありませぇん

慈悲を込めて、使い古された今にも壊れそうなガスマスクを……1つだけ、用意してありまぁす！

脱獄犯も、また魅力的な罪人……私、嫌いじゃありません♪

でも、魅力的になれないようなら、素直に毒ガスで死んでね？

あぁ、そうそう！もし中々死なないと退屈だから、タイムリミットをつけてまぁす！その時間を過ぎると、もっと強力なガスをプレゼント！

大体のリミットは、テレビで確認できまぁす！さて、数秒後には毒ガスタイムスタートでぇす！

それでは、素敵な時間をお過ごしくださぁい！』

そう言って、テレビの画面は砂時計の画面へと変わった。

ルシ「リミットは砂時計を見て考えると……残り5分。とりあえず、ガスマスクの方に行くぞ！」

俺とザックはガスマスクのあるところへ行く。

ガスマスクはキャシーが言ったとおり、ボロボロだった。

ルシ「とりあえず、まずはザックがガスマスクを使ってくれ」

ザック「あ？お前の方が俺より小せぇから必要だろ」

ルシ「お前に死なれたら困る。前に言っただろう？お前は俺の提案に乗って巻き込まれた。だから責任は取る。危ないのになったら俺がすべて受け持つって」

ザック「……苦しくなる前に言えよ」

ルシ「あぁ、そのつもりだ」

俺とザックは部屋の中を調べ始めた。