本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ18)

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episode17 ページ18

俺達が飛び退いた瞬間、俺達がいたところに無数の銃弾が撃ち込まれた。

レイ「……！銃弾が……」

エディ「レイチェル無事！？怪我してない！？」

レイ「私は無事……お兄ちゃんが助けてくれたから」

ザック「蜂の巣にする気かよ……」

しばらくすると、部屋全体が暗くなり、女の高笑いが響き渡った。

『＿＿お迎えが遅くなってごめんなさいね！

あなたたちがあんまりにもノロマなものだから、寝てしまっていたの

でも、よくも今、死ななかったわね！』

また女の高笑いが響く。

『＿＿特にザックとルシファー！なんて素晴らしい勘なのかしら！

実は私、前からあなた達はきっと素晴らしい罪人になると思っていたの！

寝ぼけていた目が、期待感ですっかり覚めちゃったわ！』

ザック「テメェの寝起き事情なんて心底知らねぇよ！それより、さっさと通せ！」

『＿＿ええ、いいわ！だってあなた達にはその資格があるもの！

……そう！合格よ！』

言い終わるか終わらないかのタイミングで俺達の立ってるところがライトアップされる。

『＿＿私は断罪人

＿＿あぁ、罪深き悪人ども。許されるまで痛めつけてあげる

私はそれが許された人間なのだから！』

また電気が消え、女の笑い声が響いた後、扉の開く音と部屋の明かりが戻った。

レイ「……罪人……」

ザック「……チッ。カンにさわる声で好き勝手言いやがって。つーか、なんで俺とルシファーが罰を下されなくちゃなんねぇーんだ。寝言は寝て言えよ！」

ルシ「経緯は分からないが、とりあえず進もう。エディ、レイの後ろ側の方を頼む。俺とザックで前を歩く」

エディ「うん！任せてよ！絶対レイチェルには怪我なんてさせないから！」

廊下を歩き、近くの扉が開くかどうかを試しながら進むと、ゲートがあった。しかし、そこは開いていなかった。