本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ17)

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episode16 ページ17

全員がエレベーターに乗る。

エディは相当レイが好きらしく、ずっと喋りかけている。

俺はザックの隣で軽く欠伸をしながら自分の爪などをB3に着くまで見ていた。

ザック「おい、ルシファー」

ルシ「ん？なんだ？」

ザック「どうしてあいつを生かしたんだよ」

ルシ「…人数は多ければ多いほど守りが強化される。つまり、戦いやすくもなる。そう思っただけさ」

そう答えたとき、エレベーターが止まった。

ルシ「どうやら着いたようだな」

エディ「レイチェル、B3は特に危険だから気をつけて進もうね！」

ザック「一気にあがりゃあいいのに、いちいち止まりやがって……。またエレベーター探しかよ！」

エディ「うるさいな！しょうがないだろ！そういう設計なんだから！」

ザック「チッ…めんどくせェ」

レイ「ザック、神様に誓ったとおり、ここから出られたら……殺して」

ザック「お前……ほんと何度もうるせぇな。わぁってるよ」

各々が言葉を発した後、レイが鉄製のドアに近づき、開くかどうかを試し始めた。

しばらくすると、少し困ったような顔をしながら俺の方に来た。

ルシ「どうした？」

レイ「……鍵が開いてない」

ルシ「ふむ…この感じ、部屋に何もないからな…俺も一緒に扉周りを探ってみよう」

レイ「ありがとう、お兄ちゃん」

俺はレイと一緒に扉の周りを探し始めた。

しかし、探してみても何もない。それにしびれを切らしたのか、ザックが扉に攻撃した。

ザック「だぁあっ！くっそ、固ってぇ！！」

ルシ「そりゃあ、鉄だからな」

ザック「早く言えよ！手がしびれちまったじゃねぇか！」

エディ「レイチェルが言ってたのをお前が聞かなかったんだろ！」

そのとき、突然サイレンが響き渡った。

嫌な予感がした俺はレイを片手で抱え、エレベーター側に飛び退いた。