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洸太｢ニノさん、また明日も来るから！｣
和｢おう、明日はもっと扱いてやる｣
洸太｢ひぃ、こえぇ｣
扉を開けて逃げるように出ていく洸太に続いて
苦笑しながらそこをくぐろうとした時、
和｢あ｣
思い出したように
二宮くんが言った。
.
和｢中瀬、これいる？｣
｢…え？｣
後ろを振り返ると、入り口近くに置かれたケースから小さい紙を1枚取り出した二宮くんが
それをはいって私に差し出して。
｢…名刺？｣
和｢店のね(笑)｣
｢あ、ほんとだ｣
和｢今更だけどここ“nosutalgie”っていう、喫茶店みたいなレストランみたいな…まぁなんでも食べれるし飲める店(笑)｣
｢…なんでも？｣
和｢ご要望があればなんでも作りますよ(笑)｣
｢へぇ、すごい！｣
和｢俺はメインはバリスタだけど、マスターの料理は天下一品だから…よかったらまた食べに来て｣
｢…うん、楽しみ｣
よく見るとデザインもお洒落で可愛くて…
貰ったカードをまじまじと見てたからかな？
和｢ふ、もう1枚いる？｣
｢え？｣
和｢これ｣
そう言ってエプロンのポッケから取り出したのは
さっきのカードと同じ大きさで同じデザインのカード。
あれ、でも…
｢…これ、二宮くんの？｣
和｢そ(笑)｣
真ん中にはお店の名前じゃなくて、“二宮和也”って
しっかり刻まれてる。
｢すごい…名刺とかあるんだね｣
和｢一応、接客業だしね｣
｢でも、いいの？貰って…｣
和｢…なんでダメなの？(笑)｣
｢…たしかに(笑)｣
自分でも何言ってるんだろうって思うほど馬鹿げた質問をしてしまったのは多分
名前の下に書かれてあるものに動揺してしまったから。
和｢…もう遅いし電車もあるし、気をつけてな｣
｢…うん、ありがとう…二宮くんは帰らないの？｣
和｢あー俺、ここの２階に泊まること多いんだよね…もう最近はずっとこっち(笑)｣
｢そうなんだ！｣
和｢俺も中瀬みたいに電車通勤好きだったらな…(笑)｣
｢…ふふ、それもう忘れて！(笑)｣
茶化すみたいに言うから恥ずかしくて
｢じゃあ、またね！｣って
勢いよく扉の外に出た。
和｢…またな｣
｢…｣
低く落ち着いたその声と
緩く上がった口角に
全身の脈が速くなっていくのが分かって
扉が閉まった後も暫く、その場から動けなかった。
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職場も連絡先も
知らないはずだったのにな…。
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和(プロフ) - (名前りんさん» りんｻﾝ、コメントありがとうございます！(*´ω`*)うわぁ、前作から…嬉しいです。有難いです。(´；ω；`)こちらも、前作に負けないくらい切なくするつもりなので(笑)、引き続き楽しんで頂けると嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年4月24日 19時) (
レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、コメントありがとうございます(^^)わーい、めちゃくちゃ嬉しいです！甘酸っぱい青春…私も大好物です(笑)そんな青春を思い出して貰えるようなお話にしたいと思うので、また是非よろしくお願いします(*´ω`*人) (2020年4月24日 19時) (レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
(名前りん(プロフ) - 新作も前作に引き続き大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: c02e8af171 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - この甘酸っぱい感じ。大好物です！和さんの作品、大好き！ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 7819f221c3 (このIDを非表示/違反報告)
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