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Aが目を覚ますと辺りは、明るくなっていた。

『生きてる…?』

血の海の中心に横たわり意識のある自分に違和感を覚えた。

昨夜、鳩尾を刺されたはずだ、生きているはずがない。

でも、生きている。

周りを見渡すと家族の死体が転がっていた。

『禰豆子、花子、竹雄、茂、六太、お母さん…』

非常な現実を前に自分だけ生き残った意味は?

『何故…死なない?痛くない?』

おかしい

数時間で傷が完治するはずが無い、でも腹の傷は塞がっていた。

それに口には牙が、爪は鋭く伸びていた。

『何…これ…?』

現状が把握できないまま困惑していると兄の声が聞こえた。

「どうしたっ どっどうしたんだ!!何があった…」

『お兄ちゃん…良かった、生きてた。』

兄の安否が確認でき一先ず安心する。

「A!母ちゃん、花子、竹雄、茂、禰豆子、六太…」

『知らない男の人が来て…』

「禰豆子には、まだ体にぬくもりがある。医者に診せれ助かるかもしれない。
でも…二人も背負えないし…」

『お兄ちゃんは、禰豆子を背負って。私は…歩くから。』

「でも!」

驚くのも無理はない、ぱっと見Aは大量の出血をし、致命傷を負っているのだ。

Aは、スッと立ち上がって見せた。

『よくわからないけど、傷が塞がってるの、ね?』

炭治郎は悩んだ末、妹の案を受け入れた。

「分かった。でも、無理はダメだぞ?」

『分かってるって。』

二人は雪の積もった山道を急いで駆け下りた。

ここでもまたAは疑問を覚えていた。

兄は息を切らして走っているのに、全くと言っていいほど疲労を感じないのだ。

時々山を下りていた時はいつも疲れていたのに。



ピクッ



『禰豆子?』

少し禰豆子が動いたかと思うと雄たけびを上げた。

「グオオオ オオオ‼」

その反動で炭治郎は滑り落ちてしまった。

『お兄ちゃん!』

崖の上からAが見下ろす。

相当な高さがあるはずの崖にAは恐怖を感じていなかった。

それどころか飛び降りれるとも感じた。

「禰豆子!」

兄の叫びとほぼ同時にAは崖から飛び降りた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門兄妹 , わかちん   
作品ジャンル:アニメ
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*舞夜*(プロフ) - これの続き、気になります!! 更新待ってます!! (2022年7月18日 0時) (レス) @page8 id: a1507cd74d (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - わかちんさん» どういたしまして。受験頑張って下さいね。落ち着いたらで大丈夫ですよ。気長に更新されるのをお待ちしております。 (2021年11月7日 16時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
わかちん(プロフ) - リセルさん» ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。作者自身が受験生で更新があまりできずすみません。気長にお待ちください (2021年11月7日 15時) (レス) id: d27a178d0d (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!更新された5ページ目で、炭治郎ね手からになってますけど合ってますか?それと、7ページ目で鱗滝左近次ですよ! (2021年11月2日 2時) (レス) @page8 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかちん | 作成日時:2021年2月21日 2時

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