another story「オレの幸福理論」 ページ9
思い出していたのは、
大好きな人たちのことだった。
「オレはオマエらより年上なんだから、
いつでも頼れよな!」
面白いことを悩んでは、
いつも兄貴ぶって、
オマエらの小さな手を引いた。
壊してしまわぬように、
汚してしまわぬように、
さあ、始めよう_______。
「A……生きてくれ…」
「万次郎を、先の時代を…」
________小さな「ヒーローのフリ」でも。
たとえこれが、
オレのエゴだったとしても。
君に、君だけには、
少しでも笑っていてほしいから。
先にある未来が、
どれだけ悲しくとも。
「オレはオマエらが幸せになってくれれば、
それだけでいい」
「幸せ」を願い続けよう。
「_______それだけが、オレの幸せ」
君といる夏の日は、本当に楽しくて、
また今日も陽が沈んでゆく。
…狂い出してたんだ。
気づいたらもう、
だれにもいえないほどに。
―――また今日も、君が死ぬ。―――
「いやだ、いやなんだ。壊れるのは、」
________幸せの終わる世界が来る。
伸ばす手は届かなくて、
涙を笑顔に隠してはまた、
考える。
「ヒーロー、それがオレなら、
だれかの未来を救えるかな」
不器用で、情けないオレの、
_________ひとりぼっちの作戦だ。
「 さようなら、だいすきだったひと 」
・
オレが消えた、あの日のみんなは、
今もちゃんと笑えてンのかな。
きっとオレは、
オマエらに怒られちまうな。
「………でも、ちゃんと兄貴だったろ?」
ああ、思い出してみよう。
あの好きだった言葉を。
・
『真一郎…わたし今、すごい幸せだ!』
・
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!!!(プロフ) - おいどんさん» ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!そうですね…続編はまだ悩むところですが、過去のお話はありかもです!かける時に少しずつやってみようかと思います!ありがとうございました♪ (2021年9月28日 11時) (レス) id: cbd2d135ba (このIDを非表示/違反報告)
おいどん - なんか最後の方涙で全然見えなかったけど、すごく面白かったです!!続編めちゃめちゃ見たいです!!真一郎と両思い?だった時の世界線もみたいです!!! (2021年9月28日 1時) (レス) @page9 id: e404c70624 (このIDを非表示/違反報告)
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