イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ12)

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12ー岸sideーページ12

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登校するなり

女子の集団に埋れながら

やっと辿り着いた教室。

岩橋「お疲れー。」

親友からされる

朝の挨拶が

″おはよう″ じゃなくて

″お疲れ″ って…；

岸「いつまで続くんだろな、これ(笑)。」

はっきり言って

毎日女子がこんなだと

精神的にキツイ…。

嬉しいことではあるけどさ。

岩橋「そういえば。俺、Aちゃんに告白したよ。」

岸「はっ？！」

突然なに言い出すんだ、こいつは。

岸「え、いつ？お前もAちゃんのこと好きだったの？なんで…。」

なんかショック…。

って俺も

Aちゃんのことに関しては

何も相談してなかったし

そこは責められないや…。

岩橋「岸くんが告白した日。ずっと好きだったよ、Aちゃんのことは。」

岸「マジか…。で、返事は？」

岩橋「最初は逃げられたけど、ちゃんと考えてくれるってさ。」

Aちゃん、

俺にはそんなこと

言ってくれなかったよな…。

てか

あれから会えてないし。

やっぱ

自分から言ったことだし、

中途半端のまま

放っておきたくはない。

まずは俺のことを

ちゃんと知ってもらおうと

昼休み、早速行動に出る。

岸「あ、神宮寺。Aちゃんいる？」

神宮寺「え、Aですか…？呼んできます。」

神宮寺の行く先を

目で追っていると

そこには大好きな彼女の姿。

一気に緊張が走る。

周りの女子の声なんか

聞こえない。

目が合っただけで

心臓バクバク。

こんなんで

よく告白できたよな…。

A「先輩…。」

岸「ごめんね、呼び出して…。」

A「いえ…。」

岸「場所、変えよっか。」

Aちゃんを

屋上へ連れて行く。

ベタだけど、

俺のお気に入りの場所。

滅多と人が来ないから。

A「先輩、返事…ですよね？」

勘違いさせてる。

そうだよな。

返事急かしてるみたいだよな…。

岸「違う！返事はゆっくりでいい。ただ、Aちゃんと話したことないし、俺のことも知ってもらいたくて…その…。」

A「わ、私もお話してみたいなと思ってました！」

岸「ホントに…？」

A「はい！」

う…

そんな笑顔見せられたら

ますます ″好き″ って気持ちが

止まらなくなるよ…。