今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:1,561 hit
小｜中｜大
僕は孤児 ページ12
剣城「落ち着きましたか？」
A「うん。へーき」
･･･なんか久しぶりに泣いたらすっきりしちゃったよウン。
剣城「何か･･･あったんですか？天使川先輩」
･･･天使川に戻ってるし･･･
A「実は僕、孤児なんだよね」
剣城「孤児･･･？」
A「うん。居るのはマーヤだけ」
僕がマーヤのお腹をくすぐると、グルグルって低く鳴いた。
剣城「そう･･･なんですか」
A「親がいないのは僕のせいだけどね」
剣城「どういうことですか？」
剣城くんがマーヤを撫でるとマーヤはニャアと気持ち良さそうに鳴いた。
A「僕、サッカーが好きで父さんと良くしてたんだ。河川敷でね」
剣城くんは真剣に話を聞いている。
カッコいいなぁ･･･。
ん？
僕は何を考えてるんだ！
剣城「あの･･･先輩･･･？」
A「あ、ごめん。で、サッカーしてたら道路にボールが転がっちゃって取りに行ったらトラックが･･･」
剣城「で、両親を無くしたと」
A「うん･･･でもね、全く悲しくなかったの」
剣城「それはまた何で？」
A「その時にね、藍色の髪の子が言ったの。『おい、大丈夫か？』って」
剣城「･･･」
A「今みたいにその少年の腕の中で泣いたらスッキリしちゃって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
