悪魔の実？いいえ。体質です 【番外編3】

＊ ページ38

〜A〜



人を騙すのは気が引けるけど、外に出て逃げるにはこの方法しかない



問題があるとすれば……エースさんが乗ってくれるかどうか



元々、閉じ込めると提案したのはエースさん


勘づかれでもしたら、より外に出さないよう枷ももっと重くなりそう


エース｢A？どうしたんだ｣


｢きゃっ！！｣


エース｢そんな驚くなよ。傷つくだろ。それともあれか！？殴ったことをまだ怒って……｣


｢ち、違います！！その……エースさんのことを考えてると急に本物が現れたから……｣


エース｢((ｷｭﾝ♡｣


｢驚いたのはそれが理由で……｣


エース｢なんだ。おれらって相思相愛だったんだな｣


｢え……？あぁ、そうですね｣


この前以上にご機嫌になった




タイミングは今だ





｢あのエースさん！外に出たいんですけど……｣


エース｢は？｣


さっきまでの笑顔は消えて、代わりに人を殺すような、そんな目をした


エース｢ここを出たら野蛮な男共に襲われるかもしれないんだぞ！？｣


｢いや、あの………エースさんの二人で……｣


エース｢へ……おれと？｣


｢私はエースさんが好きなのに、エースさんはいつも言葉だけで……。だから1回だけでいいから二人で歩いてみたくて。でもそうですよね。外に出るなんて｢いい！！｣


エース｢要はデートがしたいってことだろ？ごめんA。おれそういうのに疎くて。明日さ、町に上陸するからそこでしような。デート｣


思ってたよりも乗り気で助かった


エース｢他の連中にも言っとかないと。明日はAとデートだって｣


｢待っ……！！それはやめて欲しいというか……｣


エース｢なんで？｣


｢わた……しはエースさんと二人きりがいいんです。他の人に言ったらついてくるかもしれないから……｣


エース｢そっか。そうだよな。デートは男女二人でするもんだよな。じゃあこのことは、二人だけの秘密な｣


｢はい……！！｣


エース｢あー……そのさ｣


｢？？｣


エース｢これってさ……えと……。Aをおれにくれるって捉えていいんだよな？｣

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