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さっきまでの酔いが嘘みたいに覚めていくのを自分でも感じた。
「…なんか、私酔ってたみたい」
この異常なまでに高鳴っている心臓は酔っているからだって、そういうことにした。
JK「うん、ヌナすごい酔ってたね」
思い出したかのように笑うジョングク。
自分の行動を思い出して、突然羞恥心がこみ上げてきた。
「…えっと、もうそろそろ寝る？」
さっきのことはなかったことにしたくて、これ以上ジョングクが何かを言う前に早く眠りについてしまおうと思った。
JK「そうだね、もう1時過ぎてるしね」
気がつけばあっというまに1時を回っていたみたいだった。
私たちはお酒を片付けて、仲良く並んで歯磨きをした。彼は歯ブラシを持ってくるのを忘れていたけど、私がストックを置いていたからそれは問題なかった。
私の歯ブラシの横に並ぶもう一つのそれを見るとなんだか心が暖かくなった。
トイレに行っているジョングクを自分のベッドに入って待つ。
ちょっとまって。
私今からこのベッドでジョングクと一緒に寝るんだよね…
一人暮らし用のシングルベッド。
密着せざるをえないこのベッドでこれから彼と眠ることを考えて、心臓はこれまでにないぐらい激しく鼓動していた。
JK「ごめん、お待たせ」
そんな私とは正反対に、なんでもなさそうな顔をして戻ってきたジョングク。
「あ、おかえり」
どうしたらいいのか分からずに固まってしまう。
布団をめくって隣に入るように促せばいいのか。
それとも彼からの言葉を待つべきか。
そんなことを一瞬考えたけど無意味だった。
JK「ヌナ、ちょっと寄って」
ジョングクはそう言うと何の遠慮もなしに私のベッドに入ってきた。私が壁側に身体を少し寄せると、その隣にジョングクの温もりを感じて。
……いやいや、近い、まって、近すぎる…
やっぱりどう頑張ってもシングルベッドだから限界がある。
毛布の中で彼と身体が触れ合っているこの状況がなんだかとても恥ずかしくて、必死に壁側に身体を寄せてみるけれど、触れ合った私たちの身体が離れることはなかった。
それどころか、
JK「…ヌナ、なんでそんな壁際に行くの」
ジョングクは不思議そうにそう言うと、身体の向きを私の方へ向けて、その逞しい左腕で私を引き寄せた。
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
