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JK「ヌナ、お風呂ありがとう」





しばらくすると、まだ濡れた髪の毛をバスタオルで拭きながらジョングクが風呂場から出てきた。








その姿に思わずどきりとした。





濡れた髪の破壊力が計り知れない。

さすがの世界1に輝いただけの美貌。







「ジョングク、髪ちゃんと乾かさなきゃ」






なんとも適当にその髪を拭いているジョングク。





なんだかそれが気になってそう言うと、ジョングクはソファに座っている私の足元に腰を下ろした。







JK「じゃあ、ヌナが拭いて」









…え、ちょっとまってなにこの展開。





私の目線の下にはジョングクの濡れた髪と微妙に水分を含んだバスタオル。


それを見つめたまま黙っている私。








ジョングクは下からその大きな目で私を覗いて、





JK「ヌナ、俺風邪引いちゃう、早く」





そう急かした。





「あ、ごめん」







…どうして私が今謝ったんだろうか。







そんな疑問を抱えながらも、バスタオルに手を伸ばして彼の髪を拭いてあげる。





なんか子どもみたいで可愛いな。


私に大人しく髪を拭かれて鼻歌を歌っているジョングクを見ると、思わずそんなことを思った。






「拭いたけどちゃんとドライヤーで乾かさなきゃ」




バスタオルで大体の水分はなくなったけれど、まだうっすらと濡れている彼の髪に指を通す。





JK「ん?これぐらいならいいよ、別に」


「だめだよ、風邪ひくでしょ」





ジョングクは別にいいと言ったけれど、なんだか親心的なものが湧いてきて私が否定する。



洗面所にドライヤーを取りにいき、またソファに腰を下ろしてジョングクの髪の毛を乾かす。






JK「…俺、人にこうやって髪触られるの結構好きなんです」





気持ちよさそうにそう呟いた。








たしかに彼の職業柄そんな機会が多いんだろう。


そんなことは充分分かっているうえでこうやって彼の髪に触れられるのは私だけじゃないんだ、と何故か嫉妬に似た気持ちに駆られた。








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作者名:ナノカ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年3月31日 19時

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