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JK「ヌナ?大丈夫?」
「…あ、ごめん大丈夫」
ジョングクの声でハッとした。
いけない、ジョングクと一緒にいるのに…
あのブレスレットをもらった日以来、1週間ぶりにジョングクと会っていた。
ブレスレットを着けている私を見ると「つけてくれてるんですね」とジョングクはとても嬉しそうに笑った。
今日はドライブをしていて、ジョングクとの会話を楽しんでいたのだけど、ふとした瞬間に今日見た夢の内容を思い出してぼーっとしてしまったみたいだった。
私は相変わらず毎日あの夢の続きを見続けている。
「…あ、私この曲すごい好きなんだよね」
JK「この曲?」
彼の車のブルートゥースに繋いでもらって、私の音楽フォルダから音楽を流していた。
本人を目の前にして彼らの曲を聴くのはどうなのかとは思ったけれど、ドライブ中はBTSの曲。これは譲れない。
ジョングクは楽しそうに時折口ずさんでくれた。
そして今流れている曲
Love is not over
私がとても好きな曲だった。
「好きな曲っていっぱいあるから1番は選べないけど、その中でもこの曲はかなり好きなんだよね」
JK「…そうなんだ」
ジョングクはそれだけ言うと黙り込んだ。
…急にどうしたんだろう。
なにか、気に障ったんだろうか。
突然黙り込むジョングクを見て不安になる。
「…ジョングク」
不安になって思わずそう呼ぶと、
JK「ん?」
いつもの優しい表情で私の方を見つめるからそれに少し安心した。
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作者名:ナノカ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年3月31日 19時