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JK「2日もヌナと連絡とれなかったのはほんとに俺死ぬかと思った」
お互いだいぶお酒も進んできて、少し酔っている様子だったジョングクは普段と比べて饒舌になっていた。
彼は2日間返信ができなかった事情を説明して、その時の心情を語ってくれた。
…前電話でもそれ聞いたけどな。
なんて思いながらも、たった2日間連絡がとれなかったことをそうやって気にしてくれてる彼が可愛いなと思う。
まあ実際私返信がないことに寂しくなってたし…
「あ、ジョングクたちだ」
そんな話をしていると、聞き覚えのある音楽がテレビから流れてきた。
視線を向けるとそこには彼らが写されていた。
…結構前のときだよね、これ。
歌ってる曲は1年半ぐらい前に出されたのものでその衣装にも見覚えがあった。
JK「ん?ああ、再放送かな」
ジョングクは横目でチラッと見るとそう言った。
「だよね、見たことあるもんこれ」
JK「もう1年以上前のだと思う」
「うん、懐かしいね」
そうやって昔の彼らを懐かしんでいると、ジョングクは私の顔をじっと見つめた。
「…えっと、あの、なに?」
突然見つめられて困惑する。
JK「前から思ってたんだけどさ、ヌナって俺たちのファンなの?」
「え?うん、そうだけど」
突然何を言い出すんだと更に困惑した。
ライブにもサイン会にも行っている私。
これがファンじゃなかったら一体なんだというのだ。
JK「そうなんだ」
私の返答を聞くと、それだけ言ってジョングクはワインをまた口に含める。
「…そうなんです」
…え?ほんとに突然なに?
JK「ヌナはさ、誰のファンなの?」
その視線は一瞬私を捉えて、また目の前のテレビの画面に戻された。
誰のファン。
私は元々テヒョンのファンだけど、それをジョングク目の前にして言ってもいいのか。
そう思って返答に困った。
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作者名:ナノカ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年3月31日 19時