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JK「おじゃまします」
「どうぞ、狭いけど」
ジョングクはこないだの電話の通り、アメリカから帰ってくるとすぐに私に会いにきてくれた。
彼がお土産で買ってきてくれたお酒を一緒に飲む約束をしていたから、今日は私の家に彼を呼んでいた。
…なんか、変な感じだな。
大学生の一人暮らしのマンションなんて、こんな狭いところにジョングクがいることが不思議でたまらない。
「お仕事お疲れ様」
JK「ありがとう。
やっぱり海外の仕事は移動が一番疲れる」
そういって腕をぐっと上にあげて、その長い腕をストレッチするみたいに伸ばす彼。
昨日帰ってきたばっかりだしまだ疲れとれてないんだろうな…
そんな中で会いに来てくれたことを申し訳なく思うと同時に嬉しくも思った。
JK「あ、はい!これお土産」
「ありがとう、ごめんね気遣わせて」
JK「俺があげたかっただけって言ったでしょ」
ジョングクはそう笑って私に紙袋を手渡した。
中にはワイン、チョコのリキュールのお酒、他にも甘くて飲みやすそうなお酒が3本とたくさんのお菓子やつまみが入っていた。
「…こんなに買ってきてくれたの?」
JK「選べなくて。ヌナ甘いもの好きでしょ」
「うん、甘いの大好き」
JK「別に今日だけじゃなくて、また次に飲めばいいかと思っていっぱい買ってきてみたんです」
当たり前のように次回の話をしてくれる彼になんだか心が温かくなる。
「あ、私も軽くだけどご飯作ってみたの」
JK「え、ほんとに?
俺ご飯軽くしか食べてなくてお腹空いてたんです」
「ほんと?よかった。
って言っても、簡単なものだけなんだけど」
彼が家に来るって言っていたのが20時だったから、ジョングクが夜ご飯を食べてるのか分からなくてお酒にも合いそうなものを一応軽く作っていた。
ジョングクがくれたお酒とおつまみ、私が作った料理を並べて用意するとジョングクはその大きな瞳をキラキラさせた。
JK「ヌナの料理食べれるなんて俺ほんと仕事頑張ってよかった…」
「ふふ、こんなので大袈裟だよ」
そう言って喜んでくれたジョングクを見て嬉しくて思わず笑いがこぼれた。
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作者名:ナノカ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年3月31日 19時