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なんとなくもやもやした気持ちのまま、簡単に作った夜ご飯を食べているとスマホから着信音が鳴った。
誰だろうと思ってスマホを見ると、相手はジョングクだった。
心臓が、どくんと高鳴る。
咳払いをして喉の調子を整えてから電話に出た。
「…もしもし？」
JK「あ、ヌナ。今大丈夫ですか？」
「うん、大丈夫だよ」
JK「よかった、すみません突然電話して」
「ううん、気にしないで。
今アメリカでしょ？何かあったの？」
アメリカからわざわざ電話をかけてくるなんて何かあったのだろうかと思って尋ねる。
JK「あー……… はい、そうです。
お土産、何がいいかなって思って」
「え？お土産？いいのにそんな気遣わなくて」
JK「ダメ、俺があげたいんです」
「ふふ、なにそれ」
JK「でもお土産って結構選ぶの難しくて、だから何がいいかなって」
確かにお土産選ぶのって結構難しいんだよね。
私も旅行に行くたびに迷うから彼の気持ちがよくわかった。
「うーん、お菓子とかお酒？とか？」
当たり障りのないものを言ってみる。
JK「お菓子とかお酒か… 分かりました。
そしたら今度そのお酒一緒に飲みましょうよ」
「…2人で？」
JK「うん。ダメ？」
私がダメなんて言えないことは、きっとジョングクは分かってるんだろう。
彼が韓国に帰ってきたら、私の家で一緒にお酒を飲むことになった。
あと、ジョングクはほんとにずるいと思う。
JK「ほんとはお土産何がいいか聞きたかったから電話したんじゃなくて、……ただヌナの声が聞きたかったんです。
だから電話出てくれてありがとう、おやすみ」
彼はそう言い逃げをして電話を切った。
そのあとの私はもうみなさんご察しの通り、胸がときめきすぎて1人で悶絶していた。
はあ、早く会いたい。
私の頭の中はジョングクでいっぱいだった。
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
