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19.本気で好きな証拠 ページ19

ym.side
いのちゃんどうしたんだろう。放っておいちゃだめだ。


山田『いのちゃん、お願いだから少しでもいいから聞かせて?』

伊野尾(嫌だ。なんで山田に、)

山田『いのちゃんのことが好きだから気になるの。お願い。』

伊野尾(言っても山田にはわからない。)

山田『わからなくてもいい。でも言ってくれなきゃ困る。』


布団にくるまっているいのちゃんの頭を優しくなでる。

するとゆっくりこっちを向いてくれた。


伊野尾「ぁ、、ぅ、ちゅ、らぃ、、、」(伝わったかな、)

山田『声!出せるようになったの?』


そう聞くといのちゃんは黙って頷いた。


山田『本当の声も可愛いね。で、えっと何があったの?』

伊野尾(やっぱり無理。怖い、辛い、嫌、嫌、嫌、)

山田『落ち着いて!大丈夫だから、』

伊野尾(山田は、俺のこと本当に好きなの?本当は、)

山田『本当に好きだよ。今だって好きだからここにいる。ねぇ顔見せて?』


出会ってから一度も見たことない。

マスクの下も目すらも、ちゃんと見えてる姿は見たことない。


伊野尾(嫌だ、恥ずかしい。)


いのちゃんにはちょっと悪いけど、

抵抗もしないから、ゆっくりマスクを外して前髪を分けた。


山田『なんだ、やっぱり可愛いじゃん//』

伊野尾(うるさい、完璧男。)

山田『褒めたって何も出てこないから。』

伊野尾(むぅ、てかなんで顔見たかったの、)

山田『こうするためかな。』

伊野尾「んッ♡!?」


優しく触れるだけのキスをした。


伊野尾(な、なんで、急に)

山田『俺が本気でいのちゃんを好きだっていう証拠。』


いのちゃんの顔は真っ赤に染まっていた。


山田『こんなに好きなのに伝わってないの?俺は好きだから知りたい。好きな人の困っている姿を放っておけない。』

伊野尾(山田、、俺ね過去のことを思い出しちゃったの。嫌な思い出。)

山田『うん。』


よく見るといのちゃんの身体が震えていた。


ギュッ
山田『大丈夫、大丈夫、よしよし。』

伊野尾(俺子供じゃねぇし。まぁでも、ありがと。)

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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) x他1人 | 作成日時:2023年1月29日 16時

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