彼女 1 ページ1
、
「はぁ」
朝からため息を吐く。行きたくないな。学校へと向かっている足は重い。原因は昨日に遡る
「いつもいつも。あんた降谷くんの隣にいるけど何様!」
「ねぇ!降谷くんとどういう関係よ!」
降谷と仲良くなって一緒にいることが増え、そんな嫉妬を度々受けて来た。いつものように適当にあしらおうと思っていたけど、イライラしていた私はつい言ってしまったのだ
「私は、私は降谷の彼女だし!!!」
それは強がりな嘘だった。決してそんな関係ではない。ただの友達。いや、こちらが一方的に片思いしてる相手だ。
しまったと感じてももう遅い。女の子達の顔を見ると放心状態だった。焦った私は慌てて家に帰る。大丈夫、他に誰もいなかった。そう自分に言い聞かせてみるも、明日降谷に質問される事は明確
そんな自業自得の理由で学校に行きたくない。しかしもう目の前だ。渋々校門をくぐった。いつもだったら降谷に会えるのが嬉しくて誰よりも早くクラスへと行くのに。今日は隣の席であることが忌々しい。
そっと扉を開けた
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作成日時:2022年6月18日 17時