カフェオレ、ミルク多めで。

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約束の終電までに解散することになり、陣平くんと駅までの道を歩く。



陣平くんが繋いでくれた手が暖かくて頬が緩む。




「は〜、お前らいつまで着いてくんだよ」



幸せ気分で鼻歌を歌っていた私に対し、ため息をついて後ろを見る陣平くん。


目線の先には先程まで一緒にいた萩原さんと、伊達さんの姿。




「いや〜、俺らもAちゃんと話したくてさ！」


「俺も話してみたかったんだ、すまんな松田！」


にこやかに笑う萩原さんと、豪快に笑う伊達さん。



「ねえ、陣平くん！一緒に駅まで行こうよ！私、仕事中の陣平くんの話聞きたい！」



これは半分ホントで半分は少しウソ。

ウソ、という私が聞きたいのは、仕事中よりも警察学校時代の話！


陣平くんはあれは言えねえとか言って萩原さん達同期の話はたくさん話してくれるのに、陣平くんはなかなか出てこなかったり隠したり、、


せっかくのチャンス逃さないわけにはいかない！と思って思い切って提案すれば、快く話に乗ってくれるお2人。



「あと、警察学校の頃のお話も聞かせてください！」


とお2人を見ればニヤッと顔を見合せた。

よし、これはいい流れだ！




「おい、A！萩も班長も言うなよ絶対」

「いやぁ〜、大事な大事な同期のかわい〜彼女のお願い、聞くしかないよなぁ〜」

「そうだな！いや〜、あの頃は全員無茶してたからな」



言うなよと凄む陣平くんをサラッと流して話を進める2人に、さすが長年の中…！と拍手を送る。





駅までの少しの道のりは、楽しくて楽しくて仕方ない。



凄かったのは、拳銃の実技訓練の話。解体魔な陣平くんが、拳銃をバラバラにして怒られて、銃弾を盗んだことを疑われる。

その後、工事用のコードが教官さんの首に絡まったらしく、陣平くんが拳銃をサッと直してそれを降谷さんが使って教官さんを助けたらしい。他の方もサッと連携をしてたんだって。


しかも、これが初期の話だって言うから、最初から5人は意気投合してたのか！と思ったら陣平くんと降谷さんは入校してすぐくらいに夜中に殴り合いの喧嘩をしてたんだって！



「え、夜中の2時に喧嘩？！」

「そう！もちろん2人ともキズだらけで次の日教官になんでなのか聞かれて班長なんて誤魔化したと思う？」

「転んだとかですか？」

「いや、ゴキブリが出て倒してたとか言ったかな」



真面目に思い出している様子で、流石にそれは…と思ってしまうことを言う伊達さんに思わず笑ってしまった。

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