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「っ…ぇ…?」



力が抜け座り込む私の前に、着地する人。
その人がいた先は、あの追いかけてくる物体が、破壊されている。



綺麗な水色の服を翻し、私の前に歩いてくる。

弟を抱きしめ、溢れる涙もそのままの私に




「よくここまで頑張ったなぁ。お疲れさん。…もう、大丈夫だ」



そう言って優しく微笑み、頭を撫でてくれた。



今でも忘れることがない、その男性。



無事助けられた私たちは、今も普通の暮らしができていることに感謝をしてもしてもし足りない。


後にボーダーと呼ばれるその人たちは三門市をまた平和に導いた。

その時の恩人は、ボーダー公式の情報より迅悠一さん、という人らしく。この利便性に溢れたネット社会の恩恵を初めて得た気がした。


いつか会って、お礼を言いたい、貴方のおかげで、私達家族は笑って過ごせている事を伝えたい。そう思ってやまない相手が、今、目の前にいる。



「あれ?俺の名前、よく知ってるね。ボーダー関係者…じゃないか」


思わず呟いてしまった私に、ぱち、と瞬きをした彼は首を傾げる。



「ボーダー隊員の…迅悠一さん…ですよね、えっと、あ、の。」



鼻と口を覆うように手を当て、何から言えばいいのか分からなくなる。何となく、頬が熱い。



「そうだよ。君はボーダーのファンだったりするの?」



頷き再び首を傾げる彼。覚えていなくてもかまわない。会うことができただけで、言葉にできない程嬉しい。



「実は、4年前の大規模侵攻で、迅さんに助けて頂いたんです。」



「4年前…?君、どこに逃げてた?」



ぴくりと眉が動いて、何かを探るように目先を見つめる彼。思い出そうとしてくれているのか、顎に手を当て少し口が動いた。



「えっ…と、学校の手前の…空き地、です。その時は瓦礫が散乱してましたけれど…」


そう言う私にしばし考え込んだ迅さんは、あぁ!なんて声と共にぽん、と手を叩いた。

先ほどからの仕草が可愛らしいのに手馴れている為か、柔らかい雰囲気がぽわぽわと醸し出されている。


「小さい子?を、抱っこして逃げてた子だよね?守るようにしてうずくまってた子!」


2人ともちっちゃかったから印象に残ってたんだよねぇ。と語ってくれる迅さん。

ようやく思い出せた。と実にスッキリした顔で私を見る。


彼にとっては何ともない一人だったはずなのに、彼の記憶の中に残っていたというだけでなんだか嬉しいような恥ずかしいような、何とも言えずに頬が緩んだ。

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設定タグ:ワールドトリガー , 夢小説 , 迅悠一   
作品ジャンル:アニメ
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きます〜! (2016年9月14日 7時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます!!更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです!!ほのぼの感が最高です!更新楽しみにしてます! (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を!!嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね!頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月17日 15時

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