【WT】ボーダー隊員休憩所 １杯目【迅悠一】

オペ集合 ページ47

「Aちゃーん！おかわりっ！」


「はい！ただいま！」


んふ、と笑顔でティーカップをあげる国近さんに、ティーポットをもっていく。


お話しようよぉぉぉと腕を引っ張られていれば、寛大な店長が再びぐっっと親指を立ててくれたおかげでオペレーターの輪に参加している。


店長さんありがとぉ、と国近さんの可愛い笑みに、ファンキーな笑顔を返していた。店長さんも人脈を広げるのが本当にうまい。



これを機に女子会だ！と目を輝かせる国近さんに賛同する栞さん。


余りうるさくならないようにしようねぇ。と微笑む綾辻さん…という豪華なオペレーター女子会に入れる私はなんと幸せなことだろうか。可愛らしい空気を存分に味わおうと思う。


最近流行りのお菓子だとかお洋服、コスメの話に盛り上がり、終いには国近さんにゲームに誘われる。

ふわふわでゆったりな女子会に癒されて色々なお話をしていると、ふと栞さんが思いついたように口を開いた。




「そういや最初にお店に来たのは迅さんなんだっけ？」


「はい、そうなんです。」


こんなに沢山のボーダーの方と知り合えることになったのは本当迅さんのおかげだし奇跡としか言いようがないし…なんて思い出しながら語る。

紅茶の水面を見つめる綾辻さんが、柔い笑顔を浮かべてくれた。



「本当色々見つけてくるよねあの人…Aちゃんは浮かない顔だけどどうかしたの？」



やっぱりここ数日なんの連絡もなくお店にも現れない迅さんは大丈夫なのかな、と少し考え込んでしまった事を栞さんに勘付かれる。


「あ……お店にまた来るって言ってくれたんですけど、そこから音沙汰なくて…。また無理してるのでしょうか…」



「あぁ、本当にあの人はいつも動き回ってるもんねぇ」


「どこで休んでるんだろうねぇ」



うんうん、とオペレーターの皆さんも迅さん多忙説は浸透しているようで頷かれる。



女子会はここからが本番、というかのように皆はテーブルに乗り出して更にお話モードへ進化した。

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