【WT】ボーダー隊員休憩所 １杯目【迅悠一】

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始業式の後にいきなりバイトはきついだろうと休みを頂き、素直に帰宅。明るい時間の帰路が最早珍しい。


お菓子片手に携帯を開くと、何だかいつもよりアプリの通知が多く首を傾げてすぐ。


あぁ、と昼休みに連絡先の交換をしたことを思い出し、一人緩む頬のままチャットアプリを開く。


迅さん、米屋くん、出水くんの文字が上に並ぶのは慣れなくて、スクリーンショットでも撮りたいくらいだ。


ひとつ返事を打って再び開くと、同じ内容で笑ってしまう。最後にもう一つ開いてもまた。


「Aちゃん、次バイト行くとき教えて。俺も行く。」



シフトの日を訪ね、わざわざ合わせてきてくれるというお声かけだった。
尽く素敵な人に囲まれ、私は幸せ者である。


「尊い…。」


思わず声をもらしつつ返信を重ね、他のアプリの通知へと飛ぶ。学業優先という事もあり一週間に２〜３日程度しか入れないが、その分できるだけ貢献しようと思った。


迅さんとも、中々予定が合いづらくなるかもしれない。上手く彼の空き時間と被ればいいなぁ、なんて思いながらクッキーを放る。

部屋に入って流しっぱなしにしていた曲を数曲スキップし、お気に入りのプレイリストに更新が必要だと感じた。


いや、そもそも、喫茶店は私に関わらず来てほしいのだ。ただ私がミーハーだから会いたいだけであって。

贅沢な悩みだ。とまた一つクッキーを口にしながら、バイトの日を心待ちにするのだった。

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