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うかれ気味 ページ28

鼻歌交じりにカップを並べていると、背伸びをした店長が緩く微笑む。


「お、A、いい事あったか?」


「え?そんな風に見えますか…!?」


「さっきから頬緩みっぱなしだぞ」


自身の口元に弧を描き指さす店長に、もきゅっと顔をしかめてしまう。


「うぐ…すみません」


「はは、気にするな。自分の機嫌を自分でとるのはいいことだ。」


朗らかな店長はやっぱり真意を当ててきて、羞恥に逃げるようにカウンターへ戻る。


迅さんと日常的にお話しできるようになって嬉しい等とはいえるはずもなかった。



それに伴って、ここ数日ボーダーの皆様が合間を縫って度々来てくれるのである。何度も訪れたいと思えるように精進するしかない。


しばらくして響くベルの音に顔を上げる。お出迎えしたお二人のご来訪が嬉しくて、頬が緩んだ。


「久しぶりAちゃん〜!」


にへらと笑い手を振る米屋さんに、思わず呼びかけてしまう。


「米屋さん!!…と、三輪さん!!いらっしゃいませ。」


「なんで俺の名前…」


「言ったじゃん、Aちゃんボーダー詳しいって〜」


隊長さんを、と言い張ってくれていたお二人目。米屋さんが三輪さんとご来店してくださる。



「お二人ともお疲れ様です。お好きなお席へどうぞ」



軽々しくすみません。と頭を下げる私に、大歓迎だよ!?と胸の前で手を振る米屋さんはカウンターへ。それに続く三輪さん。


ボーダーの皆さまはカウンターがお好きなのだろうか。


「こちらメニューになります。ご注文お決まりになりましたらお呼び下さいね」


そう告げ数分、変わらずにこにこ笑顔の米屋さんに続いた三輪さんは、メニューから瞳を動かさないまま片手間に告げてくれる。


「今日はミルフィーユとアメリカンね」


「…このコーヒーセットでいい」


「かしこまりました。少々お待ちください」


ううん、やはり先程のは失礼だっただろうか、と後程再びの謝罪を考えつつ、提供にあたる。


「お待たせしました。米屋さん、ミルフィーユとアメリカンです。ミルクとシュガーポットこちらに置いておきますね」


「ありがとうー」


「三輪さん、コーヒーセット、本日のセットメニューはミニケーキとクッキーです。コーヒーのミルクとシュガーポットはこちらに。お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」


「…!ありがとう」


クッキーに少し目を輝かせた三輪さんが、ようやく声に素が混ざった気がして胸をなでおろす。目線はクッキーだけれど。

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設定タグ:ワールドトリガー , 夢小説 , 迅悠一   
作品ジャンル:アニメ
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きます〜! (2016年9月14日 7時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます!!更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです!!ほのぼの感が最高です!更新楽しみにしてます! (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を!!嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね!頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月17日 15時

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