45. 隠しごと ページ45
和side
雅紀が逃げ遅れた子達を連れて帰ってきた時から怪我には気付いてた。
戦いの最中に言うのもどうかと思って黙ってたけど、雅紀はいつまでたっても何も言わない。
時々痛みで顔をしかめているのにだ
翔ちゃんがリーダーを心の底から心配してるの分かってたし、結界を引き継いだ時に言ってたように2人で話したいこともあるんだろうと強引に松潤も巻き込んで3人で家に帰ってきた。
和「何で隠してたのよ」
雅「…」
潤「っていうか何で自分で治さないの?これぐらいの傷なら一瞬でしょ?」
雅紀はその問いに応えることなく畳に寝転ぶ
和「…早く治しちゃいなよ」
雅「…俺の治癒魔法さ…自分のは治せないんだよね」
寝転んだままそう呟く
和潤「はぁ?」
雅「…厄介でしょ?」
和「はぁ、じゃあ何で黙っとくんだよ?」
潤「雅、ズボン捲って」
雅「えっ」
潤「そのままにしとくの?傷」
雅「…はい」
…
…
それからは傷を洗って消毒して大変だった
痛いだのしみるだの、まぁ時間かかった。
手当てして翔ちゃんとリーダーが戻って来るのを喋りながら待ってたが、いつの間にか3人とも寝落ちしていたようで気がつくと朝になっていた。
夜中の間に2人も帰ってきていた
俺が起きた頃みんなも目が覚めたようで
雅「和、おはよ」
和「んーおはよ」
翔「…朝?」
智「…」
潤「…」
無事に全員揃って朝を迎えられたことにほっとする。
平穏な日々が戻ってきた…
…はずだった
…次の試練がすぐそこまで迫ってたなんて…ね?
この時はまだ誰も知らない…
186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時