33. 大掃除 ページ33
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翔「智くん朝からありがとう」
智「だいぶ進んだでしょ?」
翔「うん、俺もやる」
智「あっ翔くん、バケツの水あっためてもらって良い?」
翔「もちろん!任せて」
翔はすぐに水をお湯に変える。
潤「リーダーが水出して翔さんがあっためる…最強じゃん」
潤が後ろで笑いながらそう言う。
そこから5人で掃除すると進みが早いこと早いこと
20畳の畳と壁とキッチンを拭き終わりみんなで一息つく
智「いやー5人でやると早いね」
潤「うん、思ったより時間かからなかった」
和「いやいや、リーダーが朝からやってたからだよ」
潤「そっか、ありがとうリーダー」
智「いえいえ」
雅「お腹空いたねー」
翔「あっ!」
和「何?びっくりするからやめてください」
翔「ごめんごめん、ここ来る前さ寮監に聞いたんだけど、週末には部屋出て下さいって言われた」
雅「日曜には引っ越し?今日金曜だから…2日後?」
智「うん、間に合うか?」
翔「俺も間に合わないかと思ったから、明日休みだし夜遅くまで出来る思って晩ごはん持ってきた」
雅「やったー!」
翔「ごめんね、智くんまたお弁当で」
智「全然大丈夫ー」
潤「じゃ早く食べて続きやろう」
ご飯を食べ終わると廊下を拭いていく、大きな和室を囲むように玄関から見てUの字に廊下が伸びている。
廊下を拭き終わった時点で日付が変わる目前だった。
潤「あと、水回りと廊下の壁と窓で終わりか」
雅「もうちょっとかかりそうだね」
智「…眠たい」
翔「今から寮戻んの嫌だな、外真っ暗」
潤「ここで雑魚寝する?」
和「寒くない?」
潤「確かに、風邪は引きたくない」
雅「でも、ほんとに真っ暗だよ。灯りないと帰れなくない?」
和「それは翔さんいるじゃん」
翔「えっ、俺?」
雅「本当だ、翔ちゃんに照らしてもらったら大丈夫じゃん!」
翔「分かったけど、雅紀。木の棒出して」
雅「なんで?」
翔「松明みたいにしたいから」
雅「なるほどね、おっけー」
雅紀が手に力を入れるようにすると、その手から木の棒が現れ出てくる。
雅「はい、翔ちゃん」
そして今度はそれに翔が手をかざし火をつける。
翔「はい、これ誰か持って」
和「はい」
和がそれを受け取ると翔は再び指先に炎を出した。
潤「なるほどね、俺、翔さんが火の玉でも出して浮かべるのかと思ってた」
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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時