Ability I (ページ25)

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和「大丈夫、俺も異能力の使いすぎです」

智「あの雷纏うやつ？」

和「はい、連続しては使えないし長時間保つのも無理。保てたら割と無敵なんですけどね」

そう言って笑う。

潤「あのさ、何個か聞きたいことあるんだけどいいかな？」

松本が神妙な顔して近づいてきた。

翔「あっそれ俺も思った」

みんなで顔を見渡し、頷き合うと

潤「じゃあ相葉くん、治癒魔法使えるってことだけどどれぐらい威力あるの？」

雅「えっーとね、腕とかなら完全に切断されてなければ治せる。異能力もある程度なら回復させられて、毒とかも基本大丈夫。まぁ全ては俺の体力と異能力次第だけどね」

潤「なるほど、ありがとう」

翔「あっ俺もいい？石井くん、俺と戦った時のあの動き何？」

智「ん？シュッて動いたやつ？」

翔が頷くと

智「おいらもう…3年間？2年生やってるから暇でさ、色々本とか読み漁って調べてたの、そしたらね異能力っていうのは個人個人で別々の力…水とか火とかで発現するんだけど元は同じ力なの。で、その元の力を使うことで自分の身体能力をあげたり…とか色々出来るらしいんだ」

翔「…？そんなこと初めて聞いた…」

和「とかってことは他にも出来ることあるんですか？」

智「あったかもしれないけど、覚えてない」

翔「じゃあその本は？」

智「えっと…先生から借りて返してないから多分部屋にある」

翔「それ貸してもらえたりする？」

智「…いいけど全部古典で書かれてるよ？大丈夫？」

翔「まじか…頑張る」

和「石井さんにもう一回読んで貰えばいいんじゃない？」

智「あー無理、もう文法忘れた」

和「…忘れます？普通」

雅「お取り込み中申し訳ないんだけど、この5人でチーム組むってことでいいんだよね？」

潤「俺は組んでみたい」

潤の言葉にみんなが頷いた。

雅「これからよろしくお願いします！」

雅紀が嬉しそうな顔でそう言った。

翔「この後石井さんの部屋取りに本行って良い？」

智「せっかくチーム組むんだからそれ辞めよう」

翔「ん？」

智「呼び方…翔くん、雅、和、潤」

智は一人一人指を差しながらそう名前を呼んだ。

和「いや…いきなり名前呼びですか？」

智「うん、和もほら」

和「…翔さん、雅紀、潤くん、…リーダー？」

促された和もみんなを見渡して名前を呼ぶ。智は満足そうに頷いた。