22. 模擬戦1 ページ22
智side
翔「2人とも準備は良い?…よーい始め!」
模擬戦が始まった。
松本は銃、相葉は槍なので互いに距離をとる。
武器だけみると松本が有利に見える。たが、そんなことで負けるほど相葉も弱くなさそうだ。
最初に動き出したのは相葉。一気に間合いを詰め、ズバッと切りかかった。松本はそれを避けながら弾を撃ち出す。が、相葉もそれをひらりと交わす。
雅「…もうちょっと本気でも大丈夫かなぁ」
とぼそっと言う。
年下ということを考えてたみたい
潤「…っは?」
雅「あっ聞こえてた?」
潤「本気でこいよ!」
そう言って松本はまた相葉に向かって銃を撃つ。だが、相葉はそれをほとんど動かずに避けた。
相葉はまた、笑うと
さっきよりも速い速度で一気に間合いを詰め、勢いそのままに潤の右肩に向かって槍を突き出した。反応が少し遅れた潤はたまらず左に体勢を崩す。すると、走り抜けたと思っていた相葉が背後から松本の首にむかって槍を下ろして
……止めた。
智「…気配消してた?」
その呟きは誰にも聞こえなかった。自分も走り抜けたと思っていたから驚いた。みんなの意識が松本に向いた瞬間に気配を消してた。タイミングは完璧だ。
雅「勝負ありだね!」
相葉はそう言って槍を持ち直し、松本に向かって手を差し出す。
松本はあからさまに不本意だという顔でその手を渋々握った。
松本VS相葉
相葉の勝ち
翔「じゃあ次は俺と二宮くんでする?」
和「あー、櫻井さんと石井さんでやってください」
翔「なんで?」
和「櫻井さんとやってもすぐ負けると思います。力の差があり過ぎます」
雅「そんなん分かんなくない?」
和「分かるんですよ。そうだ、相葉さん相手になってもらって良いですか?」
雅「えー良いけどすぐは無理かな」
和「それは先に櫻井さんと石井さんにやってもらうので大丈夫ですよ」
翔「…じゃあ石井さんお願いします」
智「はーい」
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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時