Real ページ1
ふと閉じていた瞼を押しあげれば、見慣れない白い天井
視線だけを動かし、ここが病院であることを把握する
左腕には点滴が刺さっており、頭がだる重い
自由な右手を頭に持っていけば、布...包帯が巻かれているようで
で、なんでこんなとこにいるのかという疑問が湧いてきた
少し考えてみるが、怪我をする寸前の記憶は少し飛んでいるみたいで
家にはいたよな...? 程度しか思い出せない
ザコな頭脳だぜ
使い物にならない自身の頭に溜息を吐けば、扉がノックされ人知れず開く
おい返事してへんぞ 小学生から出直してこい
なんて言葉は、相手を見て飛んでいく
nk「せ、先輩!!!」
『やっほ〜』
自他ともに認める後輩甘やかし野郎なので、ノックのことなど秒で水に流す
慌てた様子でベッドの側まで来ると、おそるおそるといった様子で右手を握る
nk「気分はどうですか?不快感とか」
『頭に包帯巻くことないから、そこが違和感あるくらいかな』
nk「...そうですか」
『?』
不自然な間に?が浮かぶ
失礼します、と一言添えてスマホを弄りだす後輩を横目に、それとなく自分のスマホを探す
視線が、窓を捉える
そして、遠くから何かが───
『ヒッ、』
nk「先輩!?」
思わず目を瞑ると、記憶がフラッシュバックする
弾かれたように目を開き、まだスマホを握ったままの袖に縋る
『うちの、うちのスマホは!?』
nk「先輩、落ち着いてください」
『謝らなきゃ、配信めちゃくちゃにしちゃった 今日何日?うちどのくらい寝てた?リスナー不安にさせちゃったよね?コラボ相手とそのリスナーさんにも迷惑かけた どうしよ、炎上してない?少なくとも騒ぎにはなってるよね 話さなきゃ、配信、取らなきゃ でもその前にとりあえずツイート ツイート、謝らなきゃ』
nk「先輩!!!」
肩を捕まれ、ハッとする
でも、焦りは微塵も消えなくて
一瞬鳴りを潜めた不安は、どんどん膨らむばかりで
頭が内側から割れるように痛くなり
嘔吐感がせり上がり
目の前が霞む
それを咎めるように、冷えた指先が優しく包み込まれる
nk「先輩、大丈夫です 大丈夫ですから」
『でもっ』
nk「今はまず、休みましょう
じゃなきゃ先輩、ラフにもなれませんよ」
『そ、うだね...
ごめん、取り乱した』
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鈴香(プロフ) - 抹茶の猫さん» わーいありがとうございます〜!ntj誰にしましょうね…無理せず自分のペースで頑張ります〜!!!!! (5月26日 6時) (レス) id: b593b59f36 (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - たむさん» お〜了解です!すっごい個人的ですがなんでzmさんリクエストしたのか超気になるw承りました〜!応援もありがとうございます*_ _) (5月26日 6時) (レス) id: b593b59f36 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の猫(プロフ) - いつも見てます!更新ありがとうございます!凸待ちはntj組やuneiの数名出せたら出してほしいです…これからも無理せずに投稿してくださいね(作者様とラフちゃんへ) (5月26日 5時) (レス) @page46 id: bad4e5536f (このIDを非表示/違反報告)
たむ(プロフ) - 更新ありがとうございます助かります!できればzm knさんたちとrd さん+運営の誰かだして欲しいです....!!!(欲張り)応援しております!!!!!! (5月25日 23時) (レス) @page46 id: eba900a9f0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - カノンさん» ですです!ラフちゃんにとってネケメは唯一無二のことを共有してるので…良かった伝わってた!コメントありがとうございます( . .)" (2023年3月27日 2時) (レス) id: b593b59f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴香 | 作成日時:2023年3月23日 0時