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ー 「ファンとして好きだって言ってくれると嬉しくて…どうすればもっと好きになる?」
こんなこと言っちゃって…
なんだか俺が俺じゃないみたいだけど、この中では俺はただの大学生で、BTSを好きな普通の人だ。
万人に好かれるに越したことはないけれど、そんなのはきっと異次元の話。
それでも、彼女にはBTSが好きだと言わせたいのは
離れてしまった心をもう一度引き寄せたいっていう俺の意地なのかな。
ー『うーん…なんだろう』
ー『握手会とかで仕事感が垣間見えちゃうと結構ショックなんだよね。贅沢かな?笑笑』
数日前のペンサを思い出す。
終わったあとの舞台裏は年数を重ねる毎に疲労の方が大きくなって、隠してるつもりでも出てしまってるのかもしれない。
せっかく来てくれてるのにそんな姿をみたら
そりゃあショックだよな…
「…頑張ろ」
ー 「そっか…確かにね」
当たり障りのない返事を送って目を閉じる。
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作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時