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ー NJ「ARMYのみなさんがくれた賞です。ありがとうございます」
『またやってんじゃん。何週連続1位?』
「あんた前好きだったじゃない。嬉しくないの?」
『別に。今は他のグループ推してるし』
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あまり好きじゃない。
それでもチャンネルを変えなかったのは
ついさっき彼らの話をしたからで。
デビューしてからずっと好きで、
私は特にテテが好きだった。
正直こんなに人気になるなんてその頃は思ってなかった。
だけど、人気が出始めると同時に私の心も離れ始めたんだ。
有名になるにつれてどんどん変わってしまったと思う。
だけどやっぱり曲は好きで、好きじゃないなんて言いながら聴いてしまうんだ。
『今日外出してもいい?外の空気吸いたいんだけど』
「先生に聞いてくるわね」
『はーい』
イヤホンをさしこんで再生を押す。
自由に動けない私の、唯一の楽しみ。
用意された車椅子に乗り込んで外へ連れ出してもらう時、決まって彼らの曲を聴きたくなる。
無名の事務所をここまで大きくした、
彼らのパワーにあやかりたいのかもしれない。
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作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時