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ー「ねぇ、ずっと思ってたこと言っていい?」
「なんだよ笑 なんか怖いな」
ー『ふふ笑笑 全然そんなことじゃないよ?ただちょっと…』
あぁやっぱり、と
どこか幸せそうに笑う。
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ー『キムさんの声、テテにそっくりですよね。そう言われませんか?』
「…うん、よく言われるよ」
ー『ほら!その感じもすごく似てるし、笑い方もそっくりなんだよねぇ…本物と話してるみたい!』
「やめろよ笑笑 全然違うって」
ー『でもね、私前キムさんにBTSのアンチ発言したけど、今はまた好きになりそうって思ってるんだ。』
ー『だからなんか、嬉しくなっちゃって。勝手にもっとテテを好きになりそうだよ笑笑 』
「俺とテテは関係ないじゃんか笑笑」
正直、背中に冷や汗をかいてる。
いつバレるかとヒヤヒヤするけど
レイさんはまさか本物だとは思ってないらしく、
似てる似てると言いながら笑っているだけだった。
うまく誤魔化せてるらしい。
ー『キムさんと話してるとあっという間ですね。』
「ね、もう朝来るじゃん…大丈夫?長電話しちゃってごめんね」
ー『私は大丈夫だけど、キムさん学校ですよね?私の方こそわがまま言ってごめんなさい…』
ただでさえよく喋る俺は、レイさんの前でも調子に乗っていっぱい喋ってしまった。
なんでも笑って聴いてくれるから、ついついメンバーの話まで言いそうになった。
ー『あの…また話したいです』
ー『また電話できそうな時があったら教えてください。私はいつでも出来ると思うので』
「実はこれからしばらくはちょっと忙しくて、いつかはわからないけど…絶対しようね!」
レイさんに向かって言った時部屋の外で物音がして、もうみんな起きはじめたんだと知る。
電話を切ってから、馬鹿だな、と頭を抱えた。
今日からツアーなのに一睡もしてないなんて。
それでもなぜか、いつもよりパワーがある気がして
鳴ることもなかった目覚まし時計を消して部屋を出た。
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作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時