☆ ページ6
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『…、』
夜に溶け込む真っ黒な服に映える白銀の髪。
大きな背中でこちらを庇うように目の前に現われた男。
まさか彼も高専から派遣されていたのだろうか。
「誰か説明してくれない？何で呪術師同士でやり合ってんの？」
面倒そうに頭を掻いてサングラスの汚れを拭う悟。
幸いにも瞼の傷は気付かれていない。
「お聞きください悟様っ！」
「その女です！！我々が祓うのを邪魔して呪霊を横取りし、さらに仲間まで倒されました！！」
「そうなの？Aさん。」
『……まぁ………だいたい………合ってる。』
何となく気まずくて目が合わせられない。
それに思っていたより血が止まらなくて焦る。
さっきから強めに押さえてはいるが肘の辺りまで血が伝って来た。
「罰を与えるべきです！」
「卑しい女。こうまでして禪院に取り入りたいのか？」
「さあ早く！！封印した呪霊を渡せ！！」
最近貧血気味だったことも加わり、
頭がぐらぐらしてきた。
罵声を浴びせられているのは分かるが
何も耳に入ってこない。
「香月様！血が…っ、」
『…っ、』
「あの式神は爪に毒があります。…まさか、知らないで庇ったんですか！？」
『知らないよ。…ちょ、と。ほんとに、全然止まらないんだけど。』
「そういう毒です。反転術式は？」
『使えません。』
されるがままに座らされ、新しい布で傷口を押さえられる。
白い布はすぐに赤く染まり、
出血は増していくばかり。
いつも鉄仮面みたいな彼女の顔が珍しく焦っているのは少し面白い。
だが、いよいよ意識が遠退きそうになってきた。
「…っ、Aさん！」
『……。』
「……怪我したの？なんで…」
「私を庇って目の上に傷を…っ」
『……ごめん。……この人、…いい人だから…』
「は？ちょっと、」
『……。』
眠る様に意識が沈みながら駆け寄ってきた悟の腕に崩れ込む。
来たのが悟で良かった。
少なくとも、彼女が痛い目にあわされることはないだろう。
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sou(プロフ) - 縞さんの呪術の作品全て拝見しました！！チューベローズの作品とても好きだったのでこちらもにまにましながら読みました！完結お疲れ様です♡♡ (2022年2月16日 9時) (
レス) @page27 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
もぐ - 主様の作品の大ファンです。原作に忠実な登場人物たちや丁寧で綺麗な文章が本当に大好きです。もう書くことを辞めてしまったと存じますが自己満足でコメントさせていただきました。これからもずっと大事に読ませていただきます。素敵な作品に出会わせてくれてありがとう (2022年2月3日 4時) (レス) id: 21668848fc (このIDを非表示/違反報告)
セキララ - 私も恵とパパ黒好きなんです！(強さに惹かれた。もちろん顔も)周りの子はほとんど狗巻派なので少し悲しい。やっぱり1番は五条悟ですねw (2020年12月14日 20時) (レス) id: b7451699de (このIDを非表示/違反報告)
縞(プロフ) - セキララさん» 最初に好きになったのは五条先生ですが今は夏油や伏黒パパも同じくらい好きです。 (2020年12月14日 15時) (レス) id: c197e34fed (このIDを非表示/違反報告)
セキララ - 最近読み始めて止まらなくなり、すぐ読んでしまいました…続きを楽しみにしています！五条悟好きですか？ (2020年12月14日 6時) (レス) id: b7451699de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞 | 作成日時：2020年10月19日 3時
