三章 ページ47
-You side-
目が覚める。
私は真っ白い空間に木製の椅子に座って寝ていたようだ。
私は立ち上がった
心地よい風が吹く。
どこまでも続く純白の空間だ
それでいて空は綺麗だ
夕焼けのような、群青のような
オレンジと水色の混じった不思議で美しい色をしている
まるで天界にでもいるよう。
『…っそうだ！
さっきの男はどこに!？』
辺りを警戒するがそれらしき気配はない
グルッペン達が助けに来てくれたのかと期待したが
それも直ぐに違うと分かった。
『助けに来てくれるわけないよね…。』
もう、みんな私に興味なんてないよね。
『すぐ倒れちゃう役立たずだもんね……。』
足元がふらつく
涙が止まらない。
『…っ、…っ！…っな、んっ、でっ……！』
後ずさって座り込む。
もう立てないかもしれない
いままでずっと我々国で過ごしてきた。
総統さんは勿論、幹部の人達にも支えられてきた。
兵士の人達も優しい人ばっかりで、
ようやくここでの生活に慣れてきたのに…。
『なんでよ……っ！』
それでも涙は止まらない。
倒れてしまう自分が情けなくって
でも原因は分からなくて
人と会話するのが嫌で
皆に失望して欲しくなくて
何も上手く行かなくって
ただただしんどくて
褒められたいのに
認められたいのに
中々上手くできなくって
『誰か助けてよっ……』
？「…あの、大丈夫ですか？」
驚いて顔をあげると
そこには眉を下げて私に手を差し伸べる若い男が
さっきいた男ではない
この人からは優しさと思いやりの気配が漂っている
私が困惑して何も動かずにいると若い男が口を開いた
？「えっと…、自己紹介が遅れました。
わたくしはこの空間の管理人、イルと申します」
『……っヒッグ…っ……、あなだ、何者でずが？』
久しぶりの大泣きに鼻の粘膜が悲鳴をあげている
ir「えっと…、神様、かな？」
私はその一言に膠着する
『え、かみっ…、かみさまっ！？』
ir「うん、でもその前に」
すると、目の前の神様は
綺麗に腰を折り、膝をつき
地面に手を置き、そこに彼の額を擦り付けた。
思わず見入ってしまう程に
美しい動作でされた土下座に息を呑む。
だが、一瞬でこの事の異常性に気が付いた。
『ちょ、ちょちょっと！なんで土下座なんかするんですか』
彼は土下座をしたまま口を開く
ir「君をドラゴンにしたのは僕なんだ。
君にこんなに辛い思いをさせてしまって本当にごめんなさい。」
彼は更に頭を擦り付けた。
終わり
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えもんが - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年3月19日 15時) (
レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 16時) (レス) @page47 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️続きが凄く気になります!!更新待ってます!! (2022年1月18日 20時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
めぃうゆ - コメ失礼します！とても好きです！今まであまり見てこなかった内容なので、とても楽しく読めました！無理せず更新頑張ってください！！応援してます！ (2021年11月27日 20時) (レス) id: 76ee8eba35 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - いや、ほんま、、、、。もう、ほんま、、、、、、。最高屋あああああああああああああああああああああああああああああ (2021年11月13日 22時) (レス) @page43 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月 | 作成日時：2021年9月21日 19時
