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二章 ページ30

-You side-

涼しい風吹くお昼時。

今は、さっきの一行で食堂に向かっている。


os「あ、そういえばなんでドラゴンちゃんは人間に擬態せえへんの〜?」

『あー。言ってなかったですね。
 ドラゴンの姿だと話せるのですが、人間の姿だと話せないんです。』

gr「可愛い顔したドラゴンに、こんなに流暢に話されると
  違和感がすごいから、早く人間で話せるようになってほしいな。」

em「無駄に語彙力ありますもんね。」

『無駄って…、ひど。』

em「まぁ、それに救われたんですけどね。」

gr「あ、それ知ってるゾ。」

os「盗み聞き大魔王やね〜。」

『医務室での話、盗み聞きしとるやないかーーいっ!』

全員「wwwww」



そんなこんなで、食堂に着いた。


私は、人の心情が手に取るように分かる。
誰が何を考えているのか、扉越しにだって、外国のひとだって。

魔法をある程度使いこなせる今、
能力などは簡単に調整できる。

だから、幹部の誰が私の事を良く思っていないのか
何を思っているのかなど全部分かる。


今、私の事を目の敵にしている人は
トントンさん、シャオロンさん、コネシマさん、チーノさんである。

できるだけその人達には会いたくない。
エーミールさんは、偶然部屋を通りかかったから。
ゾムさんは、もう限界そうだったから私が対談に入った。

二人は偶然上手くいったけれど、
全員そういくとは思わない。

こちらも、できるだけ火に油を注ぐマネはしたくない。


会いたくないなぁ〜…。






おう。いない。

よかったァーー。


代わりに、鬱先生とゾムさんがいた。

二人とも、最近は警戒心も薄れ、
朝食後には撫でてくれる。いい人。すき。


ut「おお!ドラゴンちゃんやん。」

zm「かわええなぁ…!」


やっぱり撫でてくれる。
気持ちいい。


ut「ドラゴンちゃんは、魔法使えるん?」


私は誇らしげに、精霊級の炎を作った。

魔法の扱い、制御、イメージなど、意識する事は結構ある。
それを頑張ってマスターしたのだ。

我ながら素晴らしいと思う。

でも、

ut「すごいやん!
  でも、強いから狙われたり、利用されるかもしれんな。」

鬱先生は、私を抱き上げ
悲しい目をした。

ut「君はね、凄い存在だよ。
  それを、決して忘れないでね。」


珍しく、ヘラヘラした笑いではなく
心配するような、案ずるような、そんな悲しい笑顔だった。





この言葉の真意が分かるのは、もう少し先の事だった。

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えもんが - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年3月19日 15時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年2月25日 16時) (レス) @page47 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - 初コメ失礼します🙇‍♀️続きが凄く気になります!!更新待ってます!! (2022年1月18日 20時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
めぃうゆ - コメ失礼します!とても好きです!今まであまり見てこなかった内容なので、とても楽しく読めました!無理せず更新頑張ってください!!応援してます! (2021年11月27日 20時) (レス) id: 76ee8eba35 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - いや、ほんま、、、、。もう、ほんま、、、、、、。最高屋あああああああああああああああああああああああああああああ (2021年11月13日 22時) (レス) @page43 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 | 作成日時:2021年9月21日 19時

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