二章 ページ25
-zm side-
最近、ドラゴンをよく思う奴が増えた。
エーミールも反対派から賛成派に移った。
何でやねん、あんな奴のどこがええねん。
訓練中もそんなことばかり考えてしまう。
あ!外した!!
zm「ハア…、ハァ…ッ……。ハァ、」
rbr「どうしたん?最近元気無いで?」
zm「うるっさいねん!!!」
お前が毎朝撫でてるあの毛玉のせいじゃい!
今日は運動不足解消の為に定められた、幹部の為の運動の日。
特に書記長のトントンや座りっぱなしのグルッペン、
図書室にいるエミさん、監視室に籠るロボロなど、運動をしない幹部は多い。
そこで、日曜日は訓練場に集い皆で闘うのだ。
一般兵は朝早くに起き、見に来るのである。
今日はドラゴンも共に闘う。
なんであいつも一緒やねん。
いつもやったら完全勝利なのに、
一回ロボロに負けてしまった。
幸い、三回勝負なので後の二回で逆転し、ロボロには勝てた。
その後も着々と勝負は進んでゆき、
ついに俺とドラゴンの戦いとなった。
原則として、魔法は使わない。
そして傷をつけないように寸止めする、
三回勝負、というのがある。
途端に、ドラゴンは人間に擬態した。
俺よりも一回り程小さい、成人男性。
グルッペンの方を見やる。
gr「魔法は禁止だが、変身くらいなら良いだろう。
魔法は使うなよ。」
ドラゴンは、静かに頷いた。
自我が芽生えたのか!?
他の幹部の方を見ると、何人かは平然としているが
大体はビックリしている。
ps「ゾム、準備できた?」
審判のぺ神が言う。
前を見ると、隙のない完璧な構えが。
魔法だけじゃなく武術も出来るのか。
悔しいな。
zm「………。ええで。」
ps「…?じゃあ、始め!!」
ドラゴンは動かない。
ならばこっちから……!
ドラゴン目掛けて飛んでいく。
思い知らせてやる…!俺が最強だって事を………!
男の首にナイフを当てた。
はずだった。
目の前にいた男は消え去り、
俺の腹には男の拳が当たっていた。
当たっている程度だ。力は一切感じられない。
だから痛くもないし、痒くもない。
…それが言い難い程ショックで、
辛くて、悲しくて、しんどかった。
手を出すまでも無いって事か……?
手加減しても勝てるってか…?
なんて考えていたら、
倒れてしまった。
仲間の心配する声が薄れていく。
一瞬、あの男が何かを考えている姿が目に入った。
クッソ…、
お構いなしかよッ……!!!
______暗転。
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えもんが - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年3月19日 15時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年2月25日 16時) (レス) @page47 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️続きが凄く気になります!!更新待ってます!! (2022年1月18日 20時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
めぃうゆ - コメ失礼します!とても好きです!今まであまり見てこなかった内容なので、とても楽しく読めました!無理せず更新頑張ってください!!応援してます! (2021年11月27日 20時) (レス) id: 76ee8eba35 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - いや、ほんま、、、、。もう、ほんま、、、、、、。最高屋あああああああああああああああああああああああああああああ (2021年11月13日 22時) (レス) @page43 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2021年9月21日 19時