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二章 ページ23

-em side-

こんばんは、エーミールです。
夕食を食べ終わり、今は図書館にいます。

あのドラゴンさんが来てから一週間。

皆さんも気配にはすっかり慣れたようで、
以前より落ち着いていますね。

あのドラゴンさんに好感を抱く人も増えたみたいです。

………私は、正直嫌いです。
グルッペンさんは何かを隠していますね。
我々に正直に話す事もできたはず。
きっと、バレていることも分かっているのでしょう。

私だけでなく
オスマンさんも気付いているのでしょうね。

いつかは話してくれる、と信じて黙っているのだと思います。

私もそんな、はしたない事はしたくありませんが、



私たちよりも
ドラゴンが大事なんだ…。



と、思ってしまいました。

嫉妬、というものでしょうか

私が召喚したはずのドラゴン。
勿論皆さんは褒めて下さいましたが
私に隠してまでドラゴンの意思を優先させるなんて。


ちょっと、子供ですかね。

でも、大好きな人達だからこそ
ドラゴンなんかより私たちを優先して欲しいと言いますか…。




はぁ
やはり私はダメですね
こんなことを考えてしまうなんて。

あんな可愛いドラゴンに
敵意も殺気も感じない動物に
こんな感情を抱いてしまうなんて。

はぁ……………。
あ、涙が。

一国を任された幹部なのに…、
こんな事でくじけたくはないのに…
涙なんか…。


〔コンコン〕
誰か来ましたね。
泣いている姿を見られたくはありませんね…。

扉越しに要件を聞きましょう。
鼻声じゃなかったらいいですけどね。


em「はい、何でしょうか。」

……。

返事がありませんね。

em「どなたでしょうか。」

……。

どうしたんでしょう。

em「あの、どうk ((ボワッ)) え!?」

途端に、ドアに穴が開き
のそのそとドラゴンが部屋に入ってきた。

ドラゴンが部屋に入りきると、
扉は ボワッ と元に戻り、静寂が訪れた。

私は腫れているであろう目元を見られたくなかったので、
ドアノブに掛けられた自分の右手を見つめていた。


すると、いきなり身体が回り
ドラゴンと対面する形になってしまった。

身体を動かす事が出来ない。
ドラゴンの魔法なのか?


見つめあう、私とドラゴン。

できるだけ見たくなかった為、
よく見ていなかったが、
敵である事を忘れる程に
金色の瞳に引き込まれそうになる。

綺麗だなぁ…。
私は殺されるのだろうか。

ならばもう少し見ていたかったなぁ…。


『(こんばんは。エーミールさん)』

しゃ、喋ったぁーーーーー!?

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えもんが - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年3月19日 15時) (レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年2月25日 16時) (レス) @page47 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - 初コメ失礼します🙇‍♀️続きが凄く気になります!!更新待ってます!! (2022年1月18日 20時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
めぃうゆ - コメ失礼します!とても好きです!今まであまり見てこなかった内容なので、とても楽しく読めました!無理せず更新頑張ってください!!応援してます! (2021年11月27日 20時) (レス) id: 76ee8eba35 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - いや、ほんま、、、、。もう、ほんま、、、、、、。最高屋あああああああああああああああああああああああああああああ (2021年11月13日 22時) (レス) @page43 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 | 作成日時:2021年9月21日 19時

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