二章 ページ11
-ht side-
ゾムの振り上げたナイフが砕け散った。
こんなに小さな身体なのに、物理耐性をもっているの！？
…それに、最強と謳われる三強の魔力量を余裕で越しているの？
この子、どれだけ魔力が濃いのかな。
あ、目が覚めた。
こっちを物珍しそうに見るドラゴンは、
あの無残な屍や見上げる程の大岩からできたとは思えないほど可愛い。
クリクリとした金色の澄んだ目があいくるしい。
虹色の宝石の様なたてがみ。
ちょっと爪が出てるかわいい足。
シルクの様で雅な体毛。
ユニコーンでも思わせるようなかわいいドラゴンだ。
この子と触れ合う事が出来るのかな。
動物好きの僕はきっと飛んで喜ぶんだろうな。
あ、目が合った。
僕は風に長けている。
風を使いこなせたら、
相手のステータスは分からないけれど、気持ちはわかる。
…このこ、考えてる事が分からない。
まさか、これにも耐性が!?
マンちゃんや大先生も風の使い手。
きっと調べようとして俺と同じことに気付いたのだろう。
ちょっと焦っている。
…グルッペンと見つめあっている。
何をしているのか？
もしかして、会話???
闇に長けている者だからこそ、
会話ができたのか、それともドラゴンちゃんがグルッペンの意思を受け入れた…？
それで耐性の邪魔無く会話している…？
訳が分からず、悶々としていた。
他の幹部も何か言いたげだったが、グルッペンの目は
面白いものを見つけたときのキラキラした、自信に満ちた、希望の目だった。
それに、ドラゴンちゃんに殺意が少しも感じられなかったため
仕方なく見守っていた。
しばらくすると、グルッペンの口が弧を描き、
獲物を噛み砕いてしまうようなギザギザの歯が顔を覗かせ
ギラリと鈍く光る。
gr「諸君、このドラゴンと共に戦えるそうだ。
先程も言った通り、能力は我々の遥かに上をいっている。
だが、殺したり危害を加えることは出来ない。
第一、コイツは生まれてまだ４日程しかたっていないので、
魔法の使い方さえ知らない。と、機密通信をしていた兄さんとぺ神のお墨付きだ。
安心、とまではいかないかもしれんが
警戒をしすぎない様にな、いずれ戦争で共闘するのだ。
気配に慣れておかねばなるまい。
こいつには総統室で過ごしてもらう。お菓子を土産に度々訪れるように。」
「「「「「「お菓子、なぁ……。」」」」」」
…ちょっとドラゴンちゃん利用したよねw
海月)少し、タイトルを変更致しました。
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えもんが - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年3月19日 15時) (
レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 16時) (レス) @page47 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️続きが凄く気になります!!更新待ってます!! (2022年1月18日 20時) (レス) id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
めぃうゆ - コメ失礼します！とても好きです！今まであまり見てこなかった内容なので、とても楽しく読めました！無理せず更新頑張ってください！！応援してます！ (2021年11月27日 20時) (レス) id: 76ee8eba35 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - いや、ほんま、、、、。もう、ほんま、、、、、、。最高屋あああああああああああああああああああああああああああああ (2021年11月13日 22時) (レス) @page43 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月 | 作成日時：2021年9月21日 19時
